2011/09/05

FUJI ROCK FESTIVAL '11 2日目② 2011/7/30(SAT)


(続き)

MARC RIBOT Y LOS CUBANOS POSTIZOS(ORANGE COAT)

Marc Ribotは正直、これまで全く知らなかったけれど、知り合いの人たちが注目してることもあって、観ておこうとオレンジ・コートへ足を伸ばす。
この「マーク・リーボーと偽キューバ人たち」は、アメリカのギタリストMarc Ribotが、キューバ人ではないメンバーと一緒に、キューバ音楽を取り入れた音楽を奏でるという主旨で結成されたグループ。
Marc Ribotは世界でも名だたるギタリストで、Tom Waitsの『Rain Dogs』に参加していたり、Allen Ginsberg とPaul McCartneyが共作で出した『The Ballad Of The Skeletons』にも参加するなど、幅広く活動している人らしい。

とにかく、そんな前知識は全く必要なし。
陽気なラテンのリズムと驚異的なギターのリフに、身体は自然に反応する。スペイン料理とサングリアがあれば最高だなぁと、ふと思った。

椅子に座ったMarc Ribotの、何かが乗り移ってるかのような渾身のギター・プレイを、皆食い入るように観てた。



キューバ音楽には全く知識もないけど、こういう「知る人ぞ知る」アーティストを観られるのも、フジロックの醍醐味。キューバ音楽にも興味が湧いてきた。
最後まで観ていたかったけど、Asian Dub Foundationを観るために途中で抜ける。


Asian Dub Foundation(WHITE STAGE)

フジロック最多出場を誇る、常連のADF。
GREEN STAGEでも観たことがあるけれど、今回はWHITE STAGEということで、もう本当に会場は満員。

メンバーが頻繁に入れ替わるにも関わらず、一貫したメッセージを訴えかける彼ら。
相変わらず、激しくも堂々としたパフォーマンスでオーディエンスを盛り上げる。
この日は最新作『A HISTORY OF NOW』からの曲が中心のラインナップ。



終盤には代表曲『Flyover』を演奏し、コール&レスポンスが起こった。

MCでは、中東で起こっている革命についても少し触れ、また日本の原発問題を挙げ、「今こそ日本は政府に反抗するときだ」というような発言をした。一語一句は覚えてないけれど、そういった主旨の発言だった。

恐らくあの場所にいた観客の多くが、ADFからの何らかのメッセージ性を求めていたと思う。

そして、アンコールでは観客が最も期待していた曲『Fortress Europe』を。
待ってましたとばかりに、誰もかれもが身体を自由自在に大きく動かし、緊迫感を煽る攻撃的なサウンドにエネルギーをぶつけた。


CONGOTRONICS vs ROCKERS(ORANGE COAT)

こちらも、今回のフジロックで初めて知ったグループ。
コンゴ民主共和国出身のバンド「コノノNo.1」と、電気親指ピアノのバンド「カサイ・オールスターズ」の選抜メンバーで構成される"コンゴトロニクス"達と、DeerhoofやアルゼンチンのJuana Molinaといった世界のオルタナ系アーティストによるスペシャル・ユニットが、この「CONGOTRONICS vs ROCKERS」。
土曜日のフジは、年齢層がぐんと上がって、GREENのトリではFacesなんかがやってるのだけれど、その裏で、ここORANGE COATには比較的若い人たちが大勢集まってて、満杯に近かった。

こんなにこの種のワールドミュージックを好む人達がいるのか、と驚くほどの盛り上がりっぷり。土曜日の夜に相応しい開放感と祝祭感。気温もほどよく、この上なく心地良いリズムに身を委ねるのみ。
今回のフジで一番、「フェスの夜」を感じた空間だった。

Congotronics vs. Rockers play Fuji Rock in Naeba Japan from Amanda McCreary on Vimeo.







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