2011/09/08

FUJI ROCK FESTIVAL'11 3日目① 2011/7/29

2011年のフジロックも最終日。

British Sea Power(WHITE STAGE)

イギリスの6人組バンド、British Sea Power。
好きなバンドなのだけれど、WHITE STAGEに着いたときには既にラストの1曲だった。
が、そのラスト1曲が本当に素晴らしくて、尚更ラスト1曲だったのが惜しかった。

彼らはいつもライブのステージを木の枝で飾り、緑でいっぱいにする。フェスにこれほど似合うセッティングもない。

この頃には空にも青空が覗き、バックの自然と、彼らの壮大なサウンドが見事にマッチして、WHITE STAGEには開放感が溢れていた。彼らのステージを観るのは初めてだったけれど、ヴァイオリンのストリングスが特に、このWHITE STAGEの雰囲気に溶けこんでいて胸を打たれた。





アトミック・カフェ MANNISH BOYS(斉藤和義×中村達也)(GYPSY AVALON)

少し早めに移動したものの、GYPSY AVALONの狭い会場は人、人、人の山。奥の傾斜が急なところまでぎっしりお客さんが入っていて、とてもじゃないけど観れないので、諦めて裏でご飯を食べつつ耳を傾けることに。

裏から耳をすませていたから音は聴こえにくかったけれど、『バカにすんなよ』では、

「ただちに影響はありません?バカにすんな」

などと、原発事故について、歌詞を替えて歌ってた。

そして、あの場にいた皆が期待していたであろう反原発ソング『ずっと嘘だった』。
手拍子とともに大合唱が起こる。


この国を歩けば原発が54基
教科書もCMも言ってたよ安全です
俺たちを騙して言い訳は「想定外」
懐かしいあの空くすぐったい黒い雨

ずっとウソだったんだぜ
やっぱバレてしまったな
ほんとウソだったんだぜ
原子力は安全です
ずっと嘘だったんだぜ
牛肉食いてぇなあ
ほんと嘘だったんだぜ
気づいてたろうこの事態
風に舞う放射能はもう止められない
何人が被爆すれば気がついてくれるの
この国の政府


2011年のFUJI ROCKを象徴するステージの一つだったと思う。

後日、テレビ朝日で斉藤和義にまつわる30分のドキュメンタリー番組が放映された。





NO AGE(WHITE STAGE)


LAのアングラ・インディシーンを牽引するアートパンク・デュオ。
耳をつんざくようなノイズ・ギターと怒涛のドラムの中に、甘く頭に残るメロディーを時折垣間見せ、世界中から熱烈な支持を得ているこの二人。

まず、ドラムとギターという編成だけでもユニーク。
あの広いステージ上に二人だけ。
ニット帽を被ったギターのRandyがセンターに立ちはだかり、ドラム&ヴォーカルのDeanが向かって左奥に位置する。
本当に二人だけで、頭が眩むノイズの洪水を生み出す。
破壊性と創造性。
思わず頭を横に振りたくなる、轟音。
このWHITE STAGEで轟音を聴くと、本当に気持ちいい。


圧巻のパフォーマンスに、ただ呆然と観る人、頭を振る人、お客さんの反応はバラバラだった。


余計なものが一切削ぎ落とされた硬派な演奏は、彼らの揺るぎのないスタンスを感じさせた。





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