CAKE(WHITE STAGE)
全く同じ時間帯でRED MARQUEEのATARI TEENAGE RIOTとかぶってたけど、なんとなくCAKEを観にWHITEへ。
WHITEに着くと、それはそれは楽しい空間が出来上がっていた。
CAKEはアメリカはサクラメント出身、91年から活動するベテランのオルタナ・カントリー・バンド。
最新作はなんとビルボード1位になるなど、まだまだ人気が衰えない、アメリカの国民的バンドの一つ。
オーディエンスもこの時間帯になってくると、とことん楽しもうと曲に合わせてノリノリで踊る人もいれば、座ってのんびり観ている人もいて、本当に開放的な雰囲気が漂ってる。
『Sick of You』ではオーディエンスを左右に分けて歌詞のフレーズを歌わせ、声の大きさを競わせるという、粋な計らいも。
あえて、左右を同じぐらいの人数にわけないで、多数と少数で分ける。
それで歌わせるんだけど、少数のグループの方が声が大きい。多い方のグループは他人任せだ、怠けてる!みたいなことを言って闘争心を煽る。
オーディエンスを巻き込むのが本当に上手。
笑いが沸き起こる。
そして、終盤にボーカルのジョンが 私たちに向けて送ってくれた言葉は忘れられない。
「ガンバッテ ニッポン!」
シンプルだけど、十分すぎるほど伝わってきた。
今回、どの海外アーティストも、同じような気持ちでこのフジで演奏してくれていたと思う。
音楽で日本を励ましてくれた。
がんばるよ、とあの場にいた皆が心の中で返してた気がする。
本当に楽しいひとときだった。
Chemical Brothers(GREEN STAGE)
FUJI ROCKは今回で6度目の出演となる常連さんのChemical Brothers。
巨大なスクリーン、大掛かりな舞台のセッティング、山を照らす緑のレーザービーム。
二人の登場を待つGREEN STAGEの後方では、まだまだ踊りたいっていうお客さんのケミカルに対する期待が、周りからびしびし伝わってきた。
ステージは『Another World』でゆっくりと幕開ける。
そして『Do It Again』へと繋がり、GREENは一大ダンス・フロアーへと変わっていく。
前半のハイライトは『Swoon』。
決して彼らの他の曲に比べて踊れる曲ではないけれど、ライブの流れを変える大きなアクセントになる曲だと思う。
夜空の下で聴く『Swoon』はより一層甘く儚く、バックに映しだされるVJがこの曲をさらに印象づけていた。
そこからは『Star Guiter』『Hey Boy,Hey Girl』『Out Of Control』『Setting Sun』など、これでもかというぐらいヒット曲を次々と放つ。
ラストから2曲目には『Leave Home』と『Galvanize』をミックス。
HIPHOPをフィーチャーした『Galvanize』は彼らのライブの中では異彩を放っていて、盛り上がるのだけれど、ミドルテンポなだけに踊りたくても踊りきれないという歯がゆさを感じた。
なので、個人的にはなんとなく最後は消化不良で終わってしまった。
フェスに来る数万人の観客の期待に応えつつ、毎回新鮮さを出していくのは確かに至難の業だと思う。
それでも新しい発見や刺激を求めてしまうのは、酷というもの?
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