2009/11/08

男と女 

「ダバダバダ~」
誰もが聴いたことのある曲。
映画のテーマ曲の中でも最も有名な曲の一つ。
フランシス・レイが担当する曲に乗せて、フランスを舞台に男と女の出会いは始まる。

映画の最初の10分を観て、名作と感じさせる映像のカット、テンポ、流れ。

映像は低予算だったため、屋外映像はカラー、室内はモノクロで撮られているが、そこにこの映画独特の空気が生まれている。

主演女優はアヌーク・エーメ。
既にスターだった彼女は、主演男優のジャン・ルイ・トランティニヤンから監督の映画の企画を聞いて、
直ぐに撮りたいと思ったそうだ。

子どもを持つ美しい女性アンナは、愛が溢れかえる結婚生活を送っていた。
スタントマンだった夫は、愛を語り、歌い、アンナは幸せで満たされていた。
しかし、スタントの最中に事故にあい、死んでしまう。

一方、同じく息子を持つレーサーの男、ジャンはレースで事故を起こし、重態になった過去を持つ。
その際に妻は精神に異常をきたし、自殺してしまった。

そんな二人の大人の男女が、子どもを通わせている寄宿舎で出会う。

悲惨な過去を持つ男女の物語だが、この映画は隅々まで愛が充満している。

アンナは映画のスタッフとして立派な職業を持ち、ジャンもレーサーとして出場したモンテカルロのレースで見事な成績を収める。

徐々に距離を近づけていく二人。

過去と現在。

経験のある大人だからこそ味わえる男女の物語。


DVDの特別版には、監督のクロード・ルルーシュのドキュメンタリーが収められており、
これは映画ファン必見。

ルルーシュ監督の映画に対する情熱が、映画史に残る傑作を生み出した。

小粋なロマンティック・ラブストーリー。
幸せな気分になりたい人に。

<1966年 フランス>









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