2010/08/15

Summer Sonic 2010/8/8 Tokyo 1

Summer Sonic Tokyoの2日目に行ってきた。
前半はこんな感じ。

*Surfur Blood

フロリダから出てきたバンドで、バンド名のイメージ通り、サーフ・ガレージを聴かせる5人組。

遠目だったからちゃんとは見えなかったけど、ボーカルはシャツをインしてて、いかにも学生風な風貌で、最近はVampire Weekendとか、こういうちょっとインテリ風大学生が流行りなのかしら、と思いながら眺める。

あの広いSonic Stageで、まだ早い目の時間ということもあってお客さんはそれほど詰まってなくて、ほどよいゆるい空間が出来上がってた。

若いけど、ノスタルジー漂う音。
エフェクトがかったガレージ・サウンドがさらに郷愁を感じさせる。
Beach Boysはもちろんだけど、90年代USインディーの匂いもする。
実際、MCで「Pixies!!」って言ってたし、やはりPixiesやPavement辺りには影響受けてるみたい。

動きが明らかに違うキーボード&パーカッションの男の存在が完全にバンドから浮いていて、注目せずにはいられない。いいエッセンスになってた。

夏の暑さを忘れさせてくれる心地よいギターのリヴァーブ。



それほど期待してなかっただけに、非常に良いライブだったし、いいバンドだった。

myspace
http://www.myspace.com/surferblood



*AA=

THE MAD CAPSULE MARKETSの上田剛士のソロプロジェクト。

時間が空いたのでちょっと観に行く。

ほとんど初めて聴いたけど、MAD好きなら絶対好きでしょ、これは。
若い子たちはほんと楽しそうに踊ってた。

この曲が印象に残ってる。




何歳になってもこういう夏と青さを感じさせるメロディーには弱い。

ちなみに、「AA=」という名前は、ジョージ・オーウェルの小説「動物農場」に由来していて、「ALL ANIMALS ARE EQUAL」を意味するとのこと。
レーベルは坂本龍一が運営するcommons。
自然環境保護に関心があって、CDの売上の一部はパンダのマークでおなじみの自然保護NGO「WWF(World Wide Fund for Nature、世界自然保護基金)」に寄付されるようです。

myspace
http://www.myspace.com/aaequal


*FANFARLO


イギリスの男女5人組。
チェロやバイオリン、クラリネットなどなど多様な楽器を使ったソフトなフォーク・ポップ。
東欧的要素も感じさせて、Beiruitにも通じるかな。
オーケストラル・ポップな点では、Arcade Fireとも共鳴してそう。




気持ちよかったのだけれど、ちょっと眠気がさしてきたので、途中で抜けてお隣のダンスステージへ。

myspace
http://www.myspace.com/fanfarlo



*DARWIN DEEZ

CDのジャケットに映ってる本人がインパクトあって、気にはなってた人。

ダンスステージで繰り広げられていたパフォーマンスは、めっちゃ軟派だった。

Phoenixのようなフレンチ・ポップ風の「up in the clouds」を演奏したかと思えば、バリバリ80's風の音楽にのせて、ロボットダンスをバック・メンバーと一緒に披露したり。

このダンス、うける。




この人自身が全く掴みどころのない伊達男。
脱力したボーカルに洒落た音。

だらりとした白いTシャツがよく似合う。

飽きさせないパフォーマンスでした。

myspace
http://www.myspace.com/darwindeez


*The Drums

この日一番の注目新人。
とはいえ、個人的にはCDだけ聴いた限りでは、そんなにピンときてなかったのだけど。

注目度を示すように、Sonic Stageに満杯のお客さんが詰めかけた。

ライブを観てまず意外で驚いたのが、演奏がとてもしっかりしていること。
新人とは思えない存在感があった。

ライブを観る前は、「スカスカの、いかにも今のブルックリンな音」という印象を持っていたのだけれど、ライブを観ると、ブルックリンよりも80年代~90年代のUKバンドの影響を強く感じた。
(実際、ボーカルのジョナサンはブルックリンでずっと活動してたけど、フロリダに移ってThe Drumsを結成してるから、ブルックリンのシーンとそれほど関連してないと後で知る)

タイトなドラム、憂いを秘めたボーカルはどうしてもJoy Divisionを髣髴せずにはいられないし、キラキラしたギターの音色と、ボーカルのくねくねとしたダンスにThe Smiths好きは熱狂せずにはいられない。

憂いを秘めたボーカルなのだけれど、鳴らされる音はどこまでもハッピー。

The SmithsやJoy Division辺りの、80's~90'sのUKバンドが好きな人は愛さずにはいられないバンド。

どの曲も本当に素晴らしかったのだけれど、この日の一番楽しかった曲はこれ。

『Saddest Summe』、歌詞も最高です。





「I need a fun, fun, fun, fun, fun, fun,」というフレーズが頭の中に強烈にこだまする『I Need Fun In My Life』。
この曲の持つ「くすぶった熱さ」みたいなものは半端ない。
New Yorkで音楽活動が停滞して、本当に苦しかった時期の気持ちが伝わってくる。
ライブではそんな背景は知らなかったのだけれど、「I need a fun, fun, fun, fun, fun, fun,」という歌詞はとても響いてきた。





最近のブルックリンの新人さんの音には食傷気味というか、あんまり興味湧かない私がなんでこのThe Drumsの音にはまったのかは、このインタビュー読んで納得。

http://tower.jp/article/interview/66527

あの時、会場で踊ってた人たちは「ポップソング」がやっぱり好きで、心から求めてるんだと思う。

友達が少なそうで内気そうな雰囲気も含めて、このバンド、本当に好き。



ジョナサンは太陽の光が降り注ぐフロリダに行って、音楽活動の道が再開したようだし、
人は行き詰ったら、太陽の光浴びた方がいいのかも。

次回に単独ライブで再来日したら、ぜひとも行きたい。

myspace
http://www.myspace.com/thedrumsforever

4 件のコメント:

  1. ここに出たバンド、全部イイネ!
    最近新人発掘を全くしてない自分がいることを
    再認識したわ~。。。

    ユカが何年か前に言ってた「青田買い」って言葉、
    思い出しました(笑)

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  2. 私、そんなアホみたいなこと言ったことあったっけ??

    「The Drums」はいいよー
    アルバムの前に出してるEPの方がさらにポップです。

    私にもオススメ教えて~

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  3. 「青田買い」、言ってましたYO!(笑)

    たしか、2,3年前にゼミ何人かで和歌山にドライブ
    行った時の車内だったと記憶してますがwww

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  4. あはは、そういや和歌山行ったねー
    なんか波止場で244の社内の人から迫られてる話とか聞いたの、いい思い出だわ~
    すんごい楽しかった記憶。

    またみんなでドライブしたい!

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