2009/12/08

日米開戦を語る 海軍はなぜ過ったのか~400時間の証言より~

NHK 2009/12/7放送 日米開戦を語る 海軍はなぜ過ったのか~400時間の証言より~

「日本海軍の幹部たちが、戦後自らの責任を徹底的に議論し、極秘裏に遺していた「海軍反省会」の記録。」




68年前の今日、日本は太平洋戦争を開始した。
NHKは今年の夏に3回に渡り、日本の軍部の幹部たちの反省会の記録を元に、どのようにして日本が戦争へ突き進んだのかを追跡する特集を組んで放映した。

私は夏の放送の3回のうち、おそらく2回は観た。

その時に感じたのは、戦争とは決して異世界の出来事ではなく、私たちが働く会社の組織と非常に似た原理が働いて、日本は開戦に到ったのだということ。
そして、番組を通して、組織が暴走する恐ろしさを感じ、同じような過ちを繰り返さないために、個人一人ひとりが組織の雰囲気に流されることなく、自らの頭で考え、自らの意見を伝えることが意思決定の場面で非常に重要だと学んだ。

今回の特集でも、私たちが現代の生活を送る上で留意すべきことを伝えていたので、印象に残った点を以下に要約する。

・日本人は過去の成功体験は記憶し、誇るが、過去の失敗体験は隠そうとする。責任を取らない。
・組織のトップは、長期的な視点で戦略を立て、その戦略が上手くいくのかをじっくりと検討しなければならない。目先の結果だけを求めて計画を実行してはならない。
・組織の中においては、人は自らの部署の利益を最優先しようとする。
・開戦前の日本は、過去の勝利の成功体験に国全体が熱狂していた。それは、メディアの報道によって扇動された要素も大きい。
・組織のトップは、末端の最前線にいる人間のことは考えない。
・戦略を計画する軍部のトップは現場での戦争体験のないエリートがほとんどであった。
・組織の意思決定の場では、個人はその空気に流され、組織の流れを止めることは難しい。


最後に登場した作家の3人のメッセージが流された。
・過去の歴史を学び、世界を知り、日本という国をどう作っていくのか、若い人たちがしっかりと考えてほしい。
・戦争は静かに忍び寄る。こうしている間にも。
・過去の失敗は伝えていかなければならない。


子どもたちは大人を信じ、数え切れない若者が無念の中、命を落とした。


日本人は和を大事にし、個人の主張よりも協調を尊ぶ。
そういった国民性は、こうした戦争へと走る時代においては非常に危険だ。
2年ほど前には「KY」という言葉が高校生や若者の間で流行ったが、空気を読めないことは罪ではない。空気が読めたとしても、自分の意見をしっかりと主張することが大切。

そして、メディアの報道も大きな責任がある。
報道が偏ったり、制御されたりする危険は常にある。
けれど、今はインターネットの発達により、情報を一部の人間が操作することは非常に難しくなってきているように思える。
今の時代は「無関心」でさえなければ、世の中にコミットしていれば、大きな流れがおかしな方向に進み始めた時に気付くことができるはず。
私たち一人ひとりの影響力と責任はこれまでよりも大きくなっていると思う。

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