Yo La Tengoの東京公演は2Daysで、この日が初日。
翌日の品川ステラホールのYo La Tengo単独のライブはまだチケットがあるようだったが、この日はソールドアウト。
職場の先輩も実は先行で申し込んだけど抽選で外れて行けない、とのこと。
羨ましがられた。
ということで、19時15分ぐらいに会場に入ったところ、ステージ最後部までお客さんぎっしり。
ゆらゆら帝国は4年ぐらい前にフジロックで観た以来。
・『穴』
変拍子のスカスカした空洞を感じさせる音でカオスの世界を繰り広げる。
・『やさしい動物』
カオス、カオス、カオス。
変としか言いようのない、それでいてクールな曲。
・『3X3X3』
徐々に加速するリズムと坂本さんの叫びで、完全にスイッチ入る。
自然に身体が動く。
日本が世界に誇るロックンロール。
・『おはようまだやろう』
最新アルバムから演奏。和んだ雰囲気に。
・『ミーのカー』
横への広がりから、今度はサウンドはどんどんと深化していく。
とろけるサイケデリックの世界。
時代がタイムトリップしたかのよう。
・『無い!!』
延々と心地よい演奏が続き、フレーズは繰り返される。
こんな音は、Fuji Rockのあの自然の中で聴きたい。
10分近い演奏はもうただただ、幸福感で満たしてくれた。
最後は、最新アルバム収録曲の『ひとりぼっちの人工衛星』で、ほのぼのとあったかい音で締めくくった。
しびれるかっこ良さと、緩い心地良さ。
玄人受けするライブとはこういうものだろう。
ゆらゆら帝国目当てのお客さんもけっこういたのか、Yo La Tengoのセットチェンジの間に、一気に空いたので、前方へ。
そして、Yo La Tengoが登場。
最新アルバム「Pop Songs」からの『Here to Fall』でスタート。
次は、とてもキュートでポップな『Mr. Tough』(「I Am Not Afraid Of You And I Will Beat Your Ass」収録)。
そこから一転して、幽玄で美しい最新アルバム収録の長尺のナンバー『More Stars than There Are in Heaven』。
私はYo La Tengoの音楽に夕暮れ時を感じる。
アメリカ郊外の夕方。日が沈み、徐々に街頭が灯る。
思い浮かべるのは、ハイウェイ。
先には家族が待つ家がある。
全くの想像だけど、私はいつもそんな風景を彼らの曲からイメージする。
こういう曲を変わらずに生み出し続けられるところに、彼らが愛され続ける理由の一つを見出すことができるのではないだろうか。
『Madeline』は「And Then Nothing~」に収録された、やさしいナンバー。
再び、最新アルバムからポップでベースラインが印象的な『If It's True』を。
ロマンチックで夢心地気分の『.I'm on My Way』では、気持ちよくて思わず寝てしまいそうになる。
そして、『Tom Courtenay』のアコースティックバージョン。
彼らの曲の中でも、屈指の名曲だと思う(「Electr-O-Pura」に収録)。
会場全体が曲に聴き入っていた。
Georgiaがボーカルのアコースティック・バージョンと原曲は全く違う印象を与える。
アコースティック・バージョン
再び、最新アルバムからYo La Tengoらしい、絶妙なリズム感と大胆なキーボードのメロディ・ラインが特徴的な『Periodically Triple or Double』を。
前衛的な超絶ナンバー『False Alarm』(「Electr-O-Pura 」収録)。
Iraの大胆なキーボード演奏は圧巻。
途中からはマラカスも加わり、完全にスイッチ入ってるお客さんが後ろで踊り狂っていた。
そこから、疾走感溢れるポップな『Nothing to Hide』(「Popular Songs」)へ。
バラエティに富んだ曲を次から次へ演奏できるベテランの貫禄。
彼らの楽曲の幅の広さを改めて感じた。
そしてそして、一番好きな曲のイントロが。『Sugarcube』(「I Can Hear the Heart Beating as One」収録)。
頭の中が真っ白になるくらい、鳥肌が立つ。
会場のお客さんからも大きな歓声が上がる。
何度聴いてもいい曲。
大学生の頃、「I Can Hear ~」が本当に好きでよく聴いていた。
今聴いてもその興奮は全く変わらない。
PVも最高。
印象的なドラムと、郷愁を誘うメロディラインがあまりに美しいナンバー『Blue Line Swinger』(「Electr-O-Pura 」収録)で本編の最後を飾った。徐々に激しく、速くなり、広がっていく轟音ギター。このままずっと鳴り止まないで欲しいと、会場にいるほとんどの人が思っただろう。
アンコールでは、Yo La Tengoからのクリスマス・プレゼントが。
「パンパラパーパッパッパ~」のコーラスで始まるあの曲。
『You Can Have it All』。
その振り付けはこんな感じ。
今回はGeorgiaは踊らず、しっとり歌ってました。
巨漢のJamesと、真面目な顔で真剣に踊り続けるIra。
この二人の組み合わせが愉快でしょうがない。
IraとJamesのキュート過ぎる振り付けは会場を幸せなムードで一気に包み込む。
その後にしっとりと『Can't Forget』を演奏して、アンコール終了。
それでも、お客さんは帰らない。
お客さんの拍手に応えて、再び登場!
この日はゆら帝の後だったので22時近くになっていたけれど、2度目のアンコール。
本当にあったかいバンド。
最後は、Liveでいつも彼らがカバーする時のバンド、Condo Fucksで締めくくった。
現役で活躍しているアメリカン・オルタナティヴ・バンドの最高峰。
であるにも関わらず、素朴であたたかいステージ。
彼らの人柄が滲み出た空間。
心から満足できるライブだった。
2009/12/23
2009/12/12
田中宗一郎編集長がゲスト 「音楽ジャーナリズム論」 2009/12/11 @渋谷東急セミナー
先日、音楽ライターの岡村詩野さんが渋谷東急セミナーにて隔週で開催している「音楽ジャーナリズム論」の講座に、ゲストとしてsnoozer編集長の田中宗一郎氏(以後、タナソウ)が招待され、貴重なお話を聞くことができました。
岡村さんはsnoozerでもお仕事をされていて普段からタナソウと親交があり、今回この講座にタナソウが来るのは3回目とのこと。
今回は、最新号のsnoozerの表紙を飾ったCharlotte Gainsbourgの来年1月にリリースされる新譜音源をかけながら、このCDのレビューを書く、というお題で講義が行われた。
まず、講座生に「何について書くか」ということを一人ひとりに聞いていき、ホワイトボードに整理する。
あまり詳しくは書けませんが。
●文章を書く前にする作業
私にとって発見だったのが、「作品に対する要素を細かく分けて全部書き出す」ということ。
つまり、私たちは音楽を漠然と聴くもので、音楽評論家はそれを細かく分けるところから分析が始まるわけです。
●読み手を意識する
そして、一番大きな気付きだったのが、読み手に対する意識の仕方。
「どうやったら、どんな階層の人でも理解できるような文章になるか」
これは言われると納得するのだけど、音楽雑誌なんてものは実際には一部の人が読むものなので、そこまで幅広く読者層を意識しているとは思わなかった。
「幅広い層を掴むためにはどの要素が最も訴求し、伝わりやすいのか」
考えることが大切ということです。
理想は不特定多数に読まれること。
●「伝えたいこと」と「書きたいこと」
また、タナソウは講座生に
「伝えたいから書く?書きたいことを書くために書く?どっち?」
と質問をした。
私は正直、「伝えたいこと」と「書きたいこと」を区別できなかった。
私の中では「伝えたいこと=書きたいこと」と思っていたので。
「伝えたいこと」⇒相手とって必要だと思われることを、相手に伝わるように書く
「書きたいこと」⇒相手を意識せず、自分の好き勝手に書きまくる
ということ?
●文章の魅力=書き手の魅力
作品の本質は一つではなく、それは書き手によって異なる。
だから結局のところ、そのレビューや文章が「正しいかどうか」は重要ではなく、「論旨が明確か、はっきりとしているか」が書く上で最も重視しなければならない、とのこと。
そして、
文章のおもしろさ、魅力=その人の人間的なおもしろさ、深み、書き手のスタイル
だということ。
snoozerの魅力は、タナソウの人柄の魅力そのものと言っても、反論する人はほとんどいないでしょう。
タナソウの話は人を惹きつける。
音楽でなくても、どんな題材を取っても、タナソウは人を惹きつける文章を書くことができるだろう。
論旨がはっきりとしていれば、それに対して読み手は賛同や共感もできるし、反論も嫌悪もできる。
その文章に対して、何らかの反応が生まれる。
だが、論旨がはっきりしていないと、たとえそれが正しいことを言っていたとしても、反応は生まれない。
論旨がはっきりしている=自分のスタンス、スタイルが確立している
有名なライターの文章は、それぞれ特徴がはっきりしていて、好き嫌いもはっきりしている。
もちろん、しっかりとした音楽的知識、経験があってこそ、論旨をはっきりさせることができる。
私の文章は、何が言いたいのかわからない。
まさに、自分の内面が表れている。
自分のぶれない軸を確立することが大切。
●最後は、webやtwitterの話
タナソウ、最近はすっかりtwitterの虜のようです。
http://twitter.com/soichiro_tanaka
ただし、ブログの文章は紙の文章に比べるとどうしても洗練されない、とも言っていた。
twitterの魅力は、「瞬間的」なところにあると。
予想以上にとても充実した内容で、満足のいく講座でした。
岡村さんはsnoozerでもお仕事をされていて普段からタナソウと親交があり、今回この講座にタナソウが来るのは3回目とのこと。
今回は、最新号のsnoozerの表紙を飾ったCharlotte Gainsbourgの来年1月にリリースされる新譜音源をかけながら、このCDのレビューを書く、というお題で講義が行われた。
まず、講座生に「何について書くか」ということを一人ひとりに聞いていき、ホワイトボードに整理する。
あまり詳しくは書けませんが。
●文章を書く前にする作業
私にとって発見だったのが、「作品に対する要素を細かく分けて全部書き出す」ということ。
つまり、私たちは音楽を漠然と聴くもので、音楽評論家はそれを細かく分けるところから分析が始まるわけです。
●読み手を意識する
そして、一番大きな気付きだったのが、読み手に対する意識の仕方。
「どうやったら、どんな階層の人でも理解できるような文章になるか」
これは言われると納得するのだけど、音楽雑誌なんてものは実際には一部の人が読むものなので、そこまで幅広く読者層を意識しているとは思わなかった。
「幅広い層を掴むためにはどの要素が最も訴求し、伝わりやすいのか」
考えることが大切ということです。
理想は不特定多数に読まれること。
●「伝えたいこと」と「書きたいこと」
また、タナソウは講座生に
「伝えたいから書く?書きたいことを書くために書く?どっち?」
と質問をした。
私は正直、「伝えたいこと」と「書きたいこと」を区別できなかった。
私の中では「伝えたいこと=書きたいこと」と思っていたので。
「伝えたいこと」⇒相手とって必要だと思われることを、相手に伝わるように書く
「書きたいこと」⇒相手を意識せず、自分の好き勝手に書きまくる
ということ?
●文章の魅力=書き手の魅力
作品の本質は一つではなく、それは書き手によって異なる。
だから結局のところ、そのレビューや文章が「正しいかどうか」は重要ではなく、「論旨が明確か、はっきりとしているか」が書く上で最も重視しなければならない、とのこと。
そして、
文章のおもしろさ、魅力=その人の人間的なおもしろさ、深み、書き手のスタイル
だということ。
snoozerの魅力は、タナソウの人柄の魅力そのものと言っても、反論する人はほとんどいないでしょう。
タナソウの話は人を惹きつける。
音楽でなくても、どんな題材を取っても、タナソウは人を惹きつける文章を書くことができるだろう。
論旨がはっきりとしていれば、それに対して読み手は賛同や共感もできるし、反論も嫌悪もできる。
その文章に対して、何らかの反応が生まれる。
だが、論旨がはっきりしていないと、たとえそれが正しいことを言っていたとしても、反応は生まれない。
論旨がはっきりしている=自分のスタンス、スタイルが確立している
有名なライターの文章は、それぞれ特徴がはっきりしていて、好き嫌いもはっきりしている。
もちろん、しっかりとした音楽的知識、経験があってこそ、論旨をはっきりさせることができる。
私の文章は、何が言いたいのかわからない。
まさに、自分の内面が表れている。
自分のぶれない軸を確立することが大切。
●最後は、webやtwitterの話
タナソウ、最近はすっかりtwitterの虜のようです。
http://twitter.com/soichiro_tanaka
ただし、ブログの文章は紙の文章に比べるとどうしても洗練されない、とも言っていた。
twitterの魅力は、「瞬間的」なところにあると。
予想以上にとても充実した内容で、満足のいく講座でした。
2009/12/08
日米開戦を語る 海軍はなぜ過ったのか~400時間の証言より~
NHK 2009/12/7放送 日米開戦を語る 海軍はなぜ過ったのか~400時間の証言より~
「日本海軍の幹部たちが、戦後自らの責任を徹底的に議論し、極秘裏に遺していた「海軍反省会」の記録。」
68年前の今日、日本は太平洋戦争を開始した。
NHKは今年の夏に3回に渡り、日本の軍部の幹部たちの反省会の記録を元に、どのようにして日本が戦争へ突き進んだのかを追跡する特集を組んで放映した。
私は夏の放送の3回のうち、おそらく2回は観た。
その時に感じたのは、戦争とは決して異世界の出来事ではなく、私たちが働く会社の組織と非常に似た原理が働いて、日本は開戦に到ったのだということ。
そして、番組を通して、組織が暴走する恐ろしさを感じ、同じような過ちを繰り返さないために、個人一人ひとりが組織の雰囲気に流されることなく、自らの頭で考え、自らの意見を伝えることが意思決定の場面で非常に重要だと学んだ。
今回の特集でも、私たちが現代の生活を送る上で留意すべきことを伝えていたので、印象に残った点を以下に要約する。
・日本人は過去の成功体験は記憶し、誇るが、過去の失敗体験は隠そうとする。責任を取らない。
・組織のトップは、長期的な視点で戦略を立て、その戦略が上手くいくのかをじっくりと検討しなければならない。目先の結果だけを求めて計画を実行してはならない。
・組織の中においては、人は自らの部署の利益を最優先しようとする。
・開戦前の日本は、過去の勝利の成功体験に国全体が熱狂していた。それは、メディアの報道によって扇動された要素も大きい。
・組織のトップは、末端の最前線にいる人間のことは考えない。
・戦略を計画する軍部のトップは現場での戦争体験のないエリートがほとんどであった。
・組織の意思決定の場では、個人はその空気に流され、組織の流れを止めることは難しい。
最後に登場した作家の3人のメッセージが流された。
・過去の歴史を学び、世界を知り、日本という国をどう作っていくのか、若い人たちがしっかりと考えてほしい。
・戦争は静かに忍び寄る。こうしている間にも。
・過去の失敗は伝えていかなければならない。
子どもたちは大人を信じ、数え切れない若者が無念の中、命を落とした。
日本人は和を大事にし、個人の主張よりも協調を尊ぶ。
そういった国民性は、こうした戦争へと走る時代においては非常に危険だ。
2年ほど前には「KY」という言葉が高校生や若者の間で流行ったが、空気を読めないことは罪ではない。空気が読めたとしても、自分の意見をしっかりと主張することが大切。
そして、メディアの報道も大きな責任がある。
報道が偏ったり、制御されたりする危険は常にある。
けれど、今はインターネットの発達により、情報を一部の人間が操作することは非常に難しくなってきているように思える。
今の時代は「無関心」でさえなければ、世の中にコミットしていれば、大きな流れがおかしな方向に進み始めた時に気付くことができるはず。
私たち一人ひとりの影響力と責任はこれまでよりも大きくなっていると思う。
「日本海軍の幹部たちが、戦後自らの責任を徹底的に議論し、極秘裏に遺していた「海軍反省会」の記録。」
68年前の今日、日本は太平洋戦争を開始した。
NHKは今年の夏に3回に渡り、日本の軍部の幹部たちの反省会の記録を元に、どのようにして日本が戦争へ突き進んだのかを追跡する特集を組んで放映した。
私は夏の放送の3回のうち、おそらく2回は観た。
その時に感じたのは、戦争とは決して異世界の出来事ではなく、私たちが働く会社の組織と非常に似た原理が働いて、日本は開戦に到ったのだということ。
そして、番組を通して、組織が暴走する恐ろしさを感じ、同じような過ちを繰り返さないために、個人一人ひとりが組織の雰囲気に流されることなく、自らの頭で考え、自らの意見を伝えることが意思決定の場面で非常に重要だと学んだ。
今回の特集でも、私たちが現代の生活を送る上で留意すべきことを伝えていたので、印象に残った点を以下に要約する。
・日本人は過去の成功体験は記憶し、誇るが、過去の失敗体験は隠そうとする。責任を取らない。
・組織のトップは、長期的な視点で戦略を立て、その戦略が上手くいくのかをじっくりと検討しなければならない。目先の結果だけを求めて計画を実行してはならない。
・組織の中においては、人は自らの部署の利益を最優先しようとする。
・開戦前の日本は、過去の勝利の成功体験に国全体が熱狂していた。それは、メディアの報道によって扇動された要素も大きい。
・組織のトップは、末端の最前線にいる人間のことは考えない。
・戦略を計画する軍部のトップは現場での戦争体験のないエリートがほとんどであった。
・組織の意思決定の場では、個人はその空気に流され、組織の流れを止めることは難しい。
最後に登場した作家の3人のメッセージが流された。
・過去の歴史を学び、世界を知り、日本という国をどう作っていくのか、若い人たちがしっかりと考えてほしい。
・戦争は静かに忍び寄る。こうしている間にも。
・過去の失敗は伝えていかなければならない。
子どもたちは大人を信じ、数え切れない若者が無念の中、命を落とした。
日本人は和を大事にし、個人の主張よりも協調を尊ぶ。
そういった国民性は、こうした戦争へと走る時代においては非常に危険だ。
2年ほど前には「KY」という言葉が高校生や若者の間で流行ったが、空気を読めないことは罪ではない。空気が読めたとしても、自分の意見をしっかりと主張することが大切。
そして、メディアの報道も大きな責任がある。
報道が偏ったり、制御されたりする危険は常にある。
けれど、今はインターネットの発達により、情報を一部の人間が操作することは非常に難しくなってきているように思える。
今の時代は「無関心」でさえなければ、世の中にコミットしていれば、大きな流れがおかしな方向に進み始めた時に気付くことができるはず。
私たち一人ひとりの影響力と責任はこれまでよりも大きくなっていると思う。
2009/12/06
once ダブリンの街角で
2007年に日本での映画館で上映され、2008年にDVDとして発売されている作品。
アメリカでも当初は2館の上映だったが、口コミによりその後140館にまで拡大上映され、第80回アカデミー賞歌曲賞、2007年サンダンス映画祭ワールドシネマ部門観客賞、2007年ダブリン国際映画祭観客賞など、世界中の映画祭で受賞している。
父親の経営する店で掃除機の修理をしながら、ダブリンの街頭で弾き語りをして暮らしている男と、花や雑誌を売りながら娘と母親とつつましく暮らす女。
男の弾き語りを聴き、女が話し掛けたことから二人の関係は始まる。
男はずっと別れた女性のことが忘れられず、過去の想いを引きずってそれらを歌にしている。
二人の生活はけっして豊かではなく、特に女の生活はぎりぎり。
だからこそ、音楽は希望をもたらす。
ピアノが家にない女は楽器店の昼休みの間に、店の人の好意でピアノを弾かせてもらっている。
そこで二人は、男のオリジナル曲を男はギターで、女はピアノで一緒に演奏する。
音楽を通して二人の気持ちは少しずつ通じ合う。
この映画は男の弾き語りのシーンでスタートするが、初めの5分を観ただけで、素晴らしい映画だと多くの人は感じるだろう。
音楽の素晴らしさは、それらがどういう背景で生まれ、作り手がどのような想いで創作したのか、というところに全てがかかっていると私は思う。
表現しなければ居ても立ってもいられない、そんな状況がいくつもの傑作を生み出す。
そういったことを改めて思い出させる映画だ。
この男の歌う音楽がなぜここまで聴く人の心を揺さぶるのか。
それは、失恋から立ち直れない、いつまでも女々しい男がありのままの想いをさらけ出しているからだろう。
誰しもそんな経験はあり、過去の自分がフラッシュバックする。
もしくは、失恋の真っ只中という人もいるだろう。
普段はこういったシンガーソングライターの曲や哀愁漂うような曲は進んで聴かない私だが、この映画で歌われる曲はどれも胸に響いてきた。
それは、繰り返すようだが、男の渾身の想いが込められているから。
特に大きな変化のなかった生活が、音楽によって変わり始める。
作った曲に歌詞を付けてほしいと頼まれた女は、男の作った曲を聴くために夜中に電池が切れてしまったプレイヤー用の電池を買いに行く。
このシーンが印象的だ。
娘と母親と暮らすのがやっとの、毎日細々と生きてきた女が、自分のための楽しみを見つけ、熱中している。
惹かれあう二人だが、女は結婚している。
男も別れた女に再び会いに行こうとロンドンへ旅立つ決意をする。
そして、男は旅立つ前に女を誘ってレコーディングをする。
この二人は関係を結ばずに、お互いの道に進んだ。
けれど、二人の出会いと二人が過ごしたわずかな時間は共に一生の思い出になる。
女性が結婚していなければ、違っていただろう。
このような出会いは普通に暮らす私たちの周りにもあるだろう。
結婚はとても強力な拘束力を持つ。
それが良いとも悪いとも言えない。
けれど、この映画の女はとても現実的で理性を持って男に接した。
男は時に理性を失いがちになる。
その時を楽しむ、一期一会の出会いだから、と身を委ねることもロマンティックだ。
けれど、現実的に二人に先がなければ、感情に流されずに踏みとどまる方が美しい思い出となることもある。
男と女は関係を結ばなくても、気持ちを通わせることができる。
大げさなストーリー展開はない。
誰にでも起きうる日常の出来事を鮮やかに映し出した素晴らしい作品。
大人になったからこそ、胸に響く映画だ。
そして、音楽好きなら必見。
主演のグレン・ハンサードはアイルランドのロックバンド、The Framesのヴォーカルで、今作が初主演映画となっている。
この映画で彼の歌声に胸を打たれた人はThe Framesも聴いてみては。
アイルランドのバンドらしい、壮大で叙情的なメロディー、魂のこもったヴォーカルは、日本人にも馴染みやすいと思う。
アメリカでも当初は2館の上映だったが、口コミによりその後140館にまで拡大上映され、第80回アカデミー賞歌曲賞、2007年サンダンス映画祭ワールドシネマ部門観客賞、2007年ダブリン国際映画祭観客賞など、世界中の映画祭で受賞している。
父親の経営する店で掃除機の修理をしながら、ダブリンの街頭で弾き語りをして暮らしている男と、花や雑誌を売りながら娘と母親とつつましく暮らす女。
男の弾き語りを聴き、女が話し掛けたことから二人の関係は始まる。
男はずっと別れた女性のことが忘れられず、過去の想いを引きずってそれらを歌にしている。
二人の生活はけっして豊かではなく、特に女の生活はぎりぎり。
だからこそ、音楽は希望をもたらす。
ピアノが家にない女は楽器店の昼休みの間に、店の人の好意でピアノを弾かせてもらっている。
そこで二人は、男のオリジナル曲を男はギターで、女はピアノで一緒に演奏する。
音楽を通して二人の気持ちは少しずつ通じ合う。
この映画は男の弾き語りのシーンでスタートするが、初めの5分を観ただけで、素晴らしい映画だと多くの人は感じるだろう。
音楽の素晴らしさは、それらがどういう背景で生まれ、作り手がどのような想いで創作したのか、というところに全てがかかっていると私は思う。
表現しなければ居ても立ってもいられない、そんな状況がいくつもの傑作を生み出す。
そういったことを改めて思い出させる映画だ。
この男の歌う音楽がなぜここまで聴く人の心を揺さぶるのか。
それは、失恋から立ち直れない、いつまでも女々しい男がありのままの想いをさらけ出しているからだろう。
誰しもそんな経験はあり、過去の自分がフラッシュバックする。
もしくは、失恋の真っ只中という人もいるだろう。
普段はこういったシンガーソングライターの曲や哀愁漂うような曲は進んで聴かない私だが、この映画で歌われる曲はどれも胸に響いてきた。
それは、繰り返すようだが、男の渾身の想いが込められているから。
特に大きな変化のなかった生活が、音楽によって変わり始める。
作った曲に歌詞を付けてほしいと頼まれた女は、男の作った曲を聴くために夜中に電池が切れてしまったプレイヤー用の電池を買いに行く。
このシーンが印象的だ。
娘と母親と暮らすのがやっとの、毎日細々と生きてきた女が、自分のための楽しみを見つけ、熱中している。
惹かれあう二人だが、女は結婚している。
男も別れた女に再び会いに行こうとロンドンへ旅立つ決意をする。
そして、男は旅立つ前に女を誘ってレコーディングをする。
この二人は関係を結ばずに、お互いの道に進んだ。
けれど、二人の出会いと二人が過ごしたわずかな時間は共に一生の思い出になる。
女性が結婚していなければ、違っていただろう。
このような出会いは普通に暮らす私たちの周りにもあるだろう。
結婚はとても強力な拘束力を持つ。
それが良いとも悪いとも言えない。
けれど、この映画の女はとても現実的で理性を持って男に接した。
男は時に理性を失いがちになる。
その時を楽しむ、一期一会の出会いだから、と身を委ねることもロマンティックだ。
けれど、現実的に二人に先がなければ、感情に流されずに踏みとどまる方が美しい思い出となることもある。
男と女は関係を結ばなくても、気持ちを通わせることができる。
大げさなストーリー展開はない。
誰にでも起きうる日常の出来事を鮮やかに映し出した素晴らしい作品。
大人になったからこそ、胸に響く映画だ。
そして、音楽好きなら必見。
主演のグレン・ハンサードはアイルランドのロックバンド、The Framesのヴォーカルで、今作が初主演映画となっている。
この映画で彼の歌声に胸を打たれた人はThe Framesも聴いてみては。
アイルランドのバンドらしい、壮大で叙情的なメロディー、魂のこもったヴォーカルは、日本人にも馴染みやすいと思う。
2009/11/29
都心で紅葉鑑賞 「六義園」とおいしいランチ「BISTRO O LALA!」
久々に会う大学の友達と一緒に秋の紅葉を鑑賞したいと思い、都心で楽しめる場所はないかと探すと、六義園という日本庭園が駒込にあるとわかったので訪れることに。
その前にランチをどこかで食べたいので、ネットで調べて素敵そうなビストロを発見。
●BISTRO O LALA!
http://r.tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13008850/
前日に予約して行きました。
コースはサラダランチ、2皿コース等があります。
パン、好きな料理を2つ、コーヒーまたは紅茶のコース(1250円)をチョイス。
前菜は、田舎風のテリーヌ、じゃがいものスープ、カプレーゼ、キッシュ等があり、料金を追加するとカルパッチョや牡蠣も選べます。
私はテリーヌを、友人はじゃがいものスープを選んでいました。
メインのお料理は6種類ほどありますが、私も友人もさわらのトマトソース、バルサミコ風味をチョイス。子羊のトマトソースなどもおいしそうでした。
運ばれてきたお皿は、ランチだからといって手抜きは全くなく、テリーヌは非常に美味!
また、メインのさわらと季節のお野菜のソテーも、見た目もとても美しく、お魚もちょうど良い大きさです。
接客も丁寧でとてもアットホームであたたかいお店です。
お店はこじんまりとしていて客席の数も少ないので、予約していく方が良いでしょう。
このお値段で、手の込んだお料理2皿食べれて大満足。
駒込には普段行かないので、なかなか訪れる機会がないのは残念ですが、
六義園に行く方にはオススメ!!
夜も行ってみたいです。
そして、大満足のランチの後、六義園へ。
●六義園
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html
ちょうど昨日から夜間のライトアップが始まり、観光バスの団体客の方々で入り口は込み合っていました。
六義園は五大将軍・徳川綱吉の信任が厚かった川越藩主・柳沢吉保が元禄15(1702)年に築園した国の特別名称となっている大庭園。和歌の趣きが随所で表現されています。

この日は一部の紅葉は赤く色づいていたものの、まだ緑や黄色の木々も多く、そのコントラストも楽しめました。
園内には川が廻らされ、水面に落ちる紅葉の葉もまた趣き深い。
こちらは樹齢300年を超える「吹上の松」と優雅に泳ぐカモ。
秋の紅葉と言えば、大阪出身の私にはやはり京都。
嵐山の素晴らしさの一つは、都心の喧騒から離れ、山や川に囲まれた寺院で静かに紅葉の美しさを満喫できるところ。
この六義園は、文京区に位置するので周辺はそれほど大都会ではないですが、それでも園内からビルの風景は見える。
しかし、広い庭園の中央に位置する大きな泉と手入れされた日本庭園の風景を都心で堪能できる魅力があり、都会の中のオアシスと言えます。
来園者の多くはおじいちゃん、おばあちゃん(特にやはり女性が多いですね)ですが、カップルもちらほら。
もっと年を取ってからの方がより深く堪能できそうですが、東京に住んでる人もあまりこういった観光地的な所へ行かないと思うので、若い人も一度訪れても楽しめると思います。
帰りには初めて巣鴨に行き、テレビでよく見かける巣鴨地蔵通り商店街を歩きました。
お煎餅屋さん、おばちゃん向けの服屋さん、和菓子屋さんがずらーっと並んでいて、商店街は想像以上に長い。
商店街がやっていると思われる「ちんどんやさん」が練り歩き、年中祭りのような雰囲気。
せっかくなので、とげぬき地蔵尊 高岩寺にもお参り。
http://www.sugamo.or.jp/prayer_detail01.html
すると、本堂の脇に何やら人の行列が。
ここには「洗い観音」という小さな観音さんがあり、この聖観世音菩薩像に水をかけ、治したいところを洗うと治るという信仰があるそう。
私も並んで、全身しっかり拭かせてもらいました。
東京に住んでいても、なかなかこんな観光スポットには行かないので、新鮮な1日でした。
たまにはこんな休日の過ごし方もいい。
その前にランチをどこかで食べたいので、ネットで調べて素敵そうなビストロを発見。
●BISTRO O LALA!
http://r.tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13008850/
前日に予約して行きました。
コースはサラダランチ、2皿コース等があります。
パン、好きな料理を2つ、コーヒーまたは紅茶のコース(1250円)をチョイス。
前菜は、田舎風のテリーヌ、じゃがいものスープ、カプレーゼ、キッシュ等があり、料金を追加するとカルパッチョや牡蠣も選べます。
私はテリーヌを、友人はじゃがいものスープを選んでいました。
メインのお料理は6種類ほどありますが、私も友人もさわらのトマトソース、バルサミコ風味をチョイス。子羊のトマトソースなどもおいしそうでした。
運ばれてきたお皿は、ランチだからといって手抜きは全くなく、テリーヌは非常に美味!
また、メインのさわらと季節のお野菜のソテーも、見た目もとても美しく、お魚もちょうど良い大きさです。
接客も丁寧でとてもアットホームであたたかいお店です。
お店はこじんまりとしていて客席の数も少ないので、予約していく方が良いでしょう。
このお値段で、手の込んだお料理2皿食べれて大満足。
駒込には普段行かないので、なかなか訪れる機会がないのは残念ですが、
六義園に行く方にはオススメ!!
夜も行ってみたいです。
そして、大満足のランチの後、六義園へ。
●六義園
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html
ちょうど昨日から夜間のライトアップが始まり、観光バスの団体客の方々で入り口は込み合っていました。
六義園は五大将軍・徳川綱吉の信任が厚かった川越藩主・柳沢吉保が元禄15(1702)年に築園した国の特別名称となっている大庭園。和歌の趣きが随所で表現されています。
この日は一部の紅葉は赤く色づいていたものの、まだ緑や黄色の木々も多く、そのコントラストも楽しめました。
園内には川が廻らされ、水面に落ちる紅葉の葉もまた趣き深い。
秋の紅葉と言えば、大阪出身の私にはやはり京都。
嵐山の素晴らしさの一つは、都心の喧騒から離れ、山や川に囲まれた寺院で静かに紅葉の美しさを満喫できるところ。
この六義園は、文京区に位置するので周辺はそれほど大都会ではないですが、それでも園内からビルの風景は見える。
来園者の多くはおじいちゃん、おばあちゃん(特にやはり女性が多いですね)ですが、カップルもちらほら。
もっと年を取ってからの方がより深く堪能できそうですが、東京に住んでる人もあまりこういった観光地的な所へ行かないと思うので、若い人も一度訪れても楽しめると思います。
帰りには初めて巣鴨に行き、テレビでよく見かける巣鴨地蔵通り商店街を歩きました。
お煎餅屋さん、おばちゃん向けの服屋さん、和菓子屋さんがずらーっと並んでいて、商店街は想像以上に長い。
商店街がやっていると思われる「ちんどんやさん」が練り歩き、年中祭りのような雰囲気。
せっかくなので、とげぬき地蔵尊 高岩寺にもお参り。
http://www.sugamo.or.jp/prayer_detail01.html
すると、本堂の脇に何やら人の行列が。
ここには「洗い観音」という小さな観音さんがあり、この聖観世音菩薩像に水をかけ、治したいところを洗うと治るという信仰があるそう。
私も並んで、全身しっかり拭かせてもらいました。
東京に住んでいても、なかなかこんな観光スポットには行かないので、新鮮な1日でした。
たまにはこんな休日の過ごし方もいい。
2009/11/23
electraglide Warp20 2009/11/21 @幕張メッセ
幕張メッセで4年ぶりに復活したelectraglide。
今回はWarpの設立20周年のお祝いで、Warpが誇るアーティストが勢揃い。
21時スタート。
会場のCinemaブースでは大画面が設置されていて、そこではこの度日本でもリリースが決定している「ALL TOMORROW'S PARTY」のドキュメンタリーDVDが流されていた。
発売日は12/9だが、今回はタワレコブースで大幅先行発売されていた。
このALL TOMORROW'S PARTIESは今年で開催から10周年を迎えるイベントで、他のフェスと違うのは、アーティスト主導だということ。毎回ホストとなる1アーティストがラインナップを選出し、第1回のホストをMOGWAIが務めたほか、TORTOISE、SHELLAC、Autechre、My Bloody Valentine、The Flaming Lips、Dinosaur Jr.、The Mars Volta、SLINT、The Breedersなどがこれまでに担当。協賛は全くないので、本当に自分たちが好きなことをやれる、という点が大きな大きな意味合いを持っている。
私はALL TOMORROW'S PARTIESのことは全く知らなかったが、流されている映像を見ているとフジロックのようなフェス気分にしばし浸ることができた。
DVDは是非観てみたい。
22:30 Hudson Mohawke
「新世代ビート・クリエイター」の名を欲しいままにしているグラスゴーの若きビート・ジャンキー。
煌びやかなシンセサイザーに変幻自在のビートを操り、観客を興奮の渦に巻く。
個人的にはクラブ系の音をそれほど聴かないので、ライヴを観て、この人のビートはヒップホップが基調にあるのだということを実感した。ファースト・アルバムの印象そのままに、掴みどころのないリズムと強烈なビートが魅力的。


23:15 !!!
Hudson Mohawkeの頃はまだフロアー前方も十分ゆとりがあったが、終わると共に急激に人が前に押し寄せる。
こんなに「!!!」が人気あったとは知らなかった。
客層もがらりと変わり、明らかにロック系の人たち。
登場した!!!はのっけから手加減一切なし。怒涛のグルーヴが爆発。
どんどん興奮したお客さんが前方へ押し寄せる。
確かにこの人たちのライヴは凄い。
CDで聴いてるだけではその凄さは伝わらない。
息つく暇を与えない。もう踊れないほど足腰が疲れても、踊らずにはいられない。
そして、彼らのステージは夜が似合う。
しかも、この12:00という時間がいい。これから始まるという高揚感が弾ける。
「Heart Of Hearts」が最高だった。狂気のグルーヴ。こんなにかっこいいのか、!!!。
そして、この「Hearts Of Hearts」の後が本領発揮。トランペットが鳴り響き、メンバーもお客さんも「本気」でエネルギーをぶつけ合う。真剣勝負。
この日のベスト・バンド。
myspace
http://www.myspace.com/chkchkchk


00:30 Clark
ClarkはRoom11という、先ほどまでよりも広いフロアーで。
既にお客さんが踊りまくっていた。
「turning Dragon」を聴いたときから、これは大きいハコで聴いたらさぞかし気持ちいいだろうとは思っていた。
新作からのナンバーを中心に、ロック系リスナーもクラブ系リスナーも楽しめる選曲で盛り上げる。
変態的なバキバキのブレイクビーツが炸裂。
頭が真っ白になる快感を味わいつつ、次のBattlesが始まるので、途中で抜ける。
この後、さらに盛り上がったのは間違いない。
myspace
http://www.myspace.com/throttleclark


1:15 Battles
少し遅れてBattlesへ。
ちょうど「新作がもうすぐ出るよ」といったMCの後に披露された新曲。
これが、全く予想できない新曲だった。
タイヨンダイのヴォーカルはお馴染みの変形ヴォーカルではなく、より「歌もの」が全面に押し出されている。私には「ニューウェーヴ」っぽく聴こえた。
これにはオーディエンスも大いに面食らっている様子で、反応できないでいた。
続く曲も、「こんなにポップなバンドでしたっけ?」と思わされるほど、キャッチーでダンサブルなナンバーや、タイヨンダイのソロ作の影響も見られるクラシック調の曲など、前作『Mirrored』からは凄まじく進化している。
この日のライヴは「Atlas」では盛り上がったものの、新曲には対処しきれず、不完全燃焼という人が多かったのではないか。
EPの頃からどんどんポップに変化してきていることは間違いなく、次回の新作に対するファンの評価も非常に興味深い。再び度肝を抜かされることは確実そう。
myspace
http://jp.myspace.com/battlestheband


この後、予定ではAndrew Weatherallを観る予定だったけれど、お腹がすいて限界だったので、フードコートへ。
これがまたすごい人が並んでいて、明らかに食を求める人の数と提供する店の数が釣り合っていない。
寒さの中、30分以上食事を求めて並びました。
ありつけたスープとパンはおいしかった!
3:15 Chris Cunningham Live
時間がなかったので、買い求めたスープとパンを持ってそのまま会場へ。
着くと予想以上にお客さんが後方までいっぱい。
2005年のエレグラでのライヴ・パフォーマンスは相当衝撃だったようで、今回もやはり注目度は高い。
Aphex Twin、Bjork、AutechreといったアーティストのPVを手掛けるイギリスの天才映像ディレクター。
そのステージはサマソニで観たAphex Twinの映像と通じるものがあった。
裸の男女が殴りあう映像とぴったりと合った音。
食い入るように映像を観ている人が多かった。
正直、そこまでChris Cunninghamのファンではないけれど、この狂気的で暴力的な映像がここまで多くの人を惹き付けるということ自体にとても興味がある。
何にせよ、世界的な映像アーティストの生のライヴ・パフォーマンスを観るというのはとてもレアな体験だ。


彼が手掛けたBjorkの「All is full of love」のPVは好き。
4:00 Flying Lotus
今回一番期待するステージ。
ステージ上の彼は、とても大きなパフォーマンスでトラックを生み出し、レコーディングされた作品を通してしか想像できなかった私の彼に対するイメージはことごとく覆された。
とにかく、彼は動いた。
クールで内省的かつ知的といった形容詞は、彼のライヴ・パフォーマンスを表現する際は不必要。
ビッグビートでフロアーを仰ぎ、楽しませる。
今回観たステージの中で、最も「温かみ」を感じさせるパフォーマンスだった。
それは、Flying Lotusの人柄が滲み出ていたこともあるだろう。
ステージからはかなり離れた位置にいたけれど、常に笑っている彼の顔には白い歯が輝いていた。
最後は、(誰の曲かはわからないが)有名なHIP HOPのトラックをかけて、観客を巻き込んだ。HIP HOPに対する深い愛情を感じさせた。
とにかく、楽しい時間だった。
終了後、フロアから送られる拍手はなかなか鳴り止まなかった。
myspace
http://jp.myspace.com/flyinglotus




5:15 LFO
ラスト。
この時間になると、完全にテンションが上がりきっている人と、眠さが限界の人で分かれる。
私は眠くて仕方なかったので、後方で眺めていた。
正直、LFOはほとんど知らない。
もう少し早い時間であれば・・・と悔やまれたが、限界だったので途中で帰ることに。
myspace
http://www.myspace.com/lowfrequencyoscillator


エレグラは初参加だったけど、今回はどうやら例年よりもかなりお客さんの数が多かったよう。Warp20周年で出演者が豪華だったからか、クラブ・ミュージックを聴く人が増えたのか。理由はわからないが、イベントとしては成功だったのではないだろうか。
今回はWarpの設立20周年のお祝いで、Warpが誇るアーティストが勢揃い。
21時スタート。
会場のCinemaブースでは大画面が設置されていて、そこではこの度日本でもリリースが決定している「ALL TOMORROW'S PARTY」のドキュメンタリーDVDが流されていた。
発売日は12/9だが、今回はタワレコブースで大幅先行発売されていた。
このALL TOMORROW'S PARTIESは今年で開催から10周年を迎えるイベントで、他のフェスと違うのは、アーティスト主導だということ。毎回ホストとなる1アーティストがラインナップを選出し、第1回のホストをMOGWAIが務めたほか、TORTOISE、SHELLAC、Autechre、My Bloody Valentine、The Flaming Lips、Dinosaur Jr.、The Mars Volta、SLINT、The Breedersなどがこれまでに担当。協賛は全くないので、本当に自分たちが好きなことをやれる、という点が大きな大きな意味合いを持っている。
私はALL TOMORROW'S PARTIESのことは全く知らなかったが、流されている映像を見ているとフジロックのようなフェス気分にしばし浸ることができた。
DVDは是非観てみたい。
22:30 Hudson Mohawke
「新世代ビート・クリエイター」の名を欲しいままにしているグラスゴーの若きビート・ジャンキー。
煌びやかなシンセサイザーに変幻自在のビートを操り、観客を興奮の渦に巻く。
個人的にはクラブ系の音をそれほど聴かないので、ライヴを観て、この人のビートはヒップホップが基調にあるのだということを実感した。ファースト・アルバムの印象そのままに、掴みどころのないリズムと強烈なビートが魅力的。
23:15 !!!
Hudson Mohawkeの頃はまだフロアー前方も十分ゆとりがあったが、終わると共に急激に人が前に押し寄せる。
こんなに「!!!」が人気あったとは知らなかった。
客層もがらりと変わり、明らかにロック系の人たち。
登場した!!!はのっけから手加減一切なし。怒涛のグルーヴが爆発。
どんどん興奮したお客さんが前方へ押し寄せる。
確かにこの人たちのライヴは凄い。
CDで聴いてるだけではその凄さは伝わらない。
息つく暇を与えない。もう踊れないほど足腰が疲れても、踊らずにはいられない。
そして、彼らのステージは夜が似合う。
しかも、この12:00という時間がいい。これから始まるという高揚感が弾ける。
「Heart Of Hearts」が最高だった。狂気のグルーヴ。こんなにかっこいいのか、!!!。
そして、この「Hearts Of Hearts」の後が本領発揮。トランペットが鳴り響き、メンバーもお客さんも「本気」でエネルギーをぶつけ合う。真剣勝負。
この日のベスト・バンド。
myspace
http://www.myspace.com/chkchkchk
00:30 Clark
ClarkはRoom11という、先ほどまでよりも広いフロアーで。
既にお客さんが踊りまくっていた。
「turning Dragon」を聴いたときから、これは大きいハコで聴いたらさぞかし気持ちいいだろうとは思っていた。
新作からのナンバーを中心に、ロック系リスナーもクラブ系リスナーも楽しめる選曲で盛り上げる。
変態的なバキバキのブレイクビーツが炸裂。
頭が真っ白になる快感を味わいつつ、次のBattlesが始まるので、途中で抜ける。
この後、さらに盛り上がったのは間違いない。
myspace
http://www.myspace.com/throttleclark
1:15 Battles
少し遅れてBattlesへ。
ちょうど「新作がもうすぐ出るよ」といったMCの後に披露された新曲。
これが、全く予想できない新曲だった。
タイヨンダイのヴォーカルはお馴染みの変形ヴォーカルではなく、より「歌もの」が全面に押し出されている。私には「ニューウェーヴ」っぽく聴こえた。
これにはオーディエンスも大いに面食らっている様子で、反応できないでいた。
続く曲も、「こんなにポップなバンドでしたっけ?」と思わされるほど、キャッチーでダンサブルなナンバーや、タイヨンダイのソロ作の影響も見られるクラシック調の曲など、前作『Mirrored』からは凄まじく進化している。
この日のライヴは「Atlas」では盛り上がったものの、新曲には対処しきれず、不完全燃焼という人が多かったのではないか。
EPの頃からどんどんポップに変化してきていることは間違いなく、次回の新作に対するファンの評価も非常に興味深い。再び度肝を抜かされることは確実そう。
myspace
http://jp.myspace.com/battlestheband
この後、予定ではAndrew Weatherallを観る予定だったけれど、お腹がすいて限界だったので、フードコートへ。
これがまたすごい人が並んでいて、明らかに食を求める人の数と提供する店の数が釣り合っていない。
寒さの中、30分以上食事を求めて並びました。
ありつけたスープとパンはおいしかった!
3:15 Chris Cunningham Live
時間がなかったので、買い求めたスープとパンを持ってそのまま会場へ。
着くと予想以上にお客さんが後方までいっぱい。
2005年のエレグラでのライヴ・パフォーマンスは相当衝撃だったようで、今回もやはり注目度は高い。
Aphex Twin、Bjork、AutechreといったアーティストのPVを手掛けるイギリスの天才映像ディレクター。
そのステージはサマソニで観たAphex Twinの映像と通じるものがあった。
裸の男女が殴りあう映像とぴったりと合った音。
食い入るように映像を観ている人が多かった。
正直、そこまでChris Cunninghamのファンではないけれど、この狂気的で暴力的な映像がここまで多くの人を惹き付けるということ自体にとても興味がある。
何にせよ、世界的な映像アーティストの生のライヴ・パフォーマンスを観るというのはとてもレアな体験だ。
彼が手掛けたBjorkの「All is full of love」のPVは好き。
4:00 Flying Lotus
今回一番期待するステージ。
ステージ上の彼は、とても大きなパフォーマンスでトラックを生み出し、レコーディングされた作品を通してしか想像できなかった私の彼に対するイメージはことごとく覆された。
とにかく、彼は動いた。
クールで内省的かつ知的といった形容詞は、彼のライヴ・パフォーマンスを表現する際は不必要。
ビッグビートでフロアーを仰ぎ、楽しませる。
今回観たステージの中で、最も「温かみ」を感じさせるパフォーマンスだった。
それは、Flying Lotusの人柄が滲み出ていたこともあるだろう。
ステージからはかなり離れた位置にいたけれど、常に笑っている彼の顔には白い歯が輝いていた。
最後は、(誰の曲かはわからないが)有名なHIP HOPのトラックをかけて、観客を巻き込んだ。HIP HOPに対する深い愛情を感じさせた。
とにかく、楽しい時間だった。
終了後、フロアから送られる拍手はなかなか鳴り止まなかった。
myspace
http://jp.myspace.com/flyinglotus
5:15 LFO
ラスト。
この時間になると、完全にテンションが上がりきっている人と、眠さが限界の人で分かれる。
私は眠くて仕方なかったので、後方で眺めていた。
正直、LFOはほとんど知らない。
もう少し早い時間であれば・・・と悔やまれたが、限界だったので途中で帰ることに。
myspace
http://www.myspace.com/lowfrequencyoscillator
エレグラは初参加だったけど、今回はどうやら例年よりもかなりお客さんの数が多かったよう。Warp20周年で出演者が豪華だったからか、クラブ・ミュージックを聴く人が増えたのか。理由はわからないが、イベントとしては成功だったのではないだろうか。
2009/11/22
六本木の隠れ家イタリアン GATTO NRTO
お誕生日のお祝いに、従姉のお姉さんに六本木にあるイタリアンのオステリアに連れて行ってもらいました。
トスカーナワインとトスカーナ郷土料理のオステリア
OSTERIA GATTO NERO
http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13047225/
普段、あまり高級なお店に行かない私は六本木のイタリアンと聞くだけで、とても高級なイメージをしてしまうけど、こちらのお店はお姉さんいわく「そんなに高くなくて、味は保証します」とのことなので、連れて行ってもらいました。
店名のGATTO NEROは「黒猫」という意味で、店内には黒猫がモチーフのフォーク置きがあったり、気取らず、温かいアットホームな雰囲気のお店です。
飲み物(コース別)は白のワインで好みのテイストを伝えると、お店の方が選んでくださいました。
こちらのお店はワインの品揃えも相当ありそう。
私は軽いテイストのワインを、お姉さんのワインは「塩コショウの風味」という説明のワインを。
あまりワインを飲まない私でも、とても飲みやすく好みにぴったり。お姉さんのワインも味見させてもらったけど、確かに「塩コショウ」を感じられました。
まず、パンが運ばれてきます。
こちらはいちじくの入ったパンとライ麦のパンが。
どちらもハードめ。
そして、さつまいものスープ。
季節感があってあったかい気分になります。
次に、8種類ほどがのった前菜(タイのカルパッチョ、自家製マリネ、トスカーナ地方の郷土料理(ラタトゥイユ風)、トスカーナ・ハムのプロシュットとチーズ等)。
見た目にも華やかで、一品一品心のこもったお料理でしたが、特にプロシュットとモッツァレラチーズが絶品でした。こんなおいしいチーズは食べたことないというぐらい。
お魚料理(駿河湾で取れたお魚のトマト煮込み)とお肉料理(炭火焼)ももちろんおいしい。
どちらも素材にかなりこだわりを感じられました。
しかし、私は自家製手打ちの平打ちパスタ(フィットチーネ)が一番気に入りました。
イノシシ肉のソースは濃厚でしっかりとパスタに味がからんでいて、量は少量ですがかなり食べ応えもあります。
その後にリゾット。
こちらも少量ながら、お味はしっかりしていて美味しく、かなりおなかいっぱいです。
ラストは誕生日ということで、大きなプレートにティラミス等ケーキ2種とアーモンド風のアイス、そしてチョコレートで書かれたメッセージと、黒猫の足あとが。ロウソクもつけていただきました。
店内にいらっしゃった他のお客様からも拍手をいただき、恥ずかしかったですが、とても幸せでした。
デザートもまた絶品でした。
運ばれてきたカフェラテには、猫がカフェラテ・アートで描かれていて、これがまた本当にかわいい。
最後にお土産で白トリュフを頂きました。
お店の方は、一品一品とても丁寧にお料理の説明をして下さるし、帰りもお店の外まで出てきてお見送りして下さいました。また、コース料理はかなり量があるので、「量を少し減らしましょうか」と気遣って下さいます。
場所は六本木ヒルズのすぐ裏。立地とお値段とお味を考えると、知っているとかなり使えるお店だと思います。
店内は20席ほどのこじんまりとしたお店だけど、店内はいっぱいでした。女性のお客さんが多かったです。
ちなみに、隣の席に座ってられた方は娘さんとお母さんで、二人とも11月がお誕生日で食べに来られたそう。
大切な人の記念日に訪れたくなる素敵なお店です。
このお店を選んで下さったお姉さんのおかげで、とても幸せな誕生日の思い出になりました。
オススメです。
(豆知識)
トスカーナ料理と言われても私は何が特徴なのかよくわからないので、調べてみました。
・メディチ家を中心に花咲いた貴族の食文化と貧しい農民の食生活が融合した料理。
・素材のおいしさを味わう素朴な料理。塩・コショウとオリーブオイルが味付けの基本。トスカーナは収穫されるオリーブの品質が平均して高い。素材の良さが命。
・塩気がなく、ハードで噛み応えのあるトスカーナパンが名脇役。しっかりとした味のトスカーナ料理を引き立てる。
・メインはお肉料理。イノシシやウサギのお肉もよく食べられる。
・豆料理が豊富。
他にも特徴はいろいろあるのでしょうけど、なんとなくイメージは掴めたように思います。
外国の料理を食べるにしても、もっと細かく地方の郷土料理を知って味わうことはとても趣きがあるし、その地方の文化なども知るとまるで海外旅行したかのような気分になれますね。
トスカーナワインとトスカーナ郷土料理のオステリア
OSTERIA GATTO NERO
http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13047225/
普段、あまり高級なお店に行かない私は六本木のイタリアンと聞くだけで、とても高級なイメージをしてしまうけど、こちらのお店はお姉さんいわく「そんなに高くなくて、味は保証します」とのことなので、連れて行ってもらいました。
店名のGATTO NEROは「黒猫」という意味で、店内には黒猫がモチーフのフォーク置きがあったり、気取らず、温かいアットホームな雰囲気のお店です。
飲み物(コース別)は白のワインで好みのテイストを伝えると、お店の方が選んでくださいました。
こちらのお店はワインの品揃えも相当ありそう。
私は軽いテイストのワインを、お姉さんのワインは「塩コショウの風味」という説明のワインを。
あまりワインを飲まない私でも、とても飲みやすく好みにぴったり。お姉さんのワインも味見させてもらったけど、確かに「塩コショウ」を感じられました。
まず、パンが運ばれてきます。
こちらはいちじくの入ったパンとライ麦のパンが。
どちらもハードめ。
そして、さつまいものスープ。
季節感があってあったかい気分になります。
次に、8種類ほどがのった前菜(タイのカルパッチョ、自家製マリネ、トスカーナ地方の郷土料理(ラタトゥイユ風)、トスカーナ・ハムのプロシュットとチーズ等)。
見た目にも華やかで、一品一品心のこもったお料理でしたが、特にプロシュットとモッツァレラチーズが絶品でした。こんなおいしいチーズは食べたことないというぐらい。
お魚料理(駿河湾で取れたお魚のトマト煮込み)とお肉料理(炭火焼)ももちろんおいしい。
どちらも素材にかなりこだわりを感じられました。
しかし、私は自家製手打ちの平打ちパスタ(フィットチーネ)が一番気に入りました。
イノシシ肉のソースは濃厚でしっかりとパスタに味がからんでいて、量は少量ですがかなり食べ応えもあります。
その後にリゾット。
こちらも少量ながら、お味はしっかりしていて美味しく、かなりおなかいっぱいです。
ラストは誕生日ということで、大きなプレートにティラミス等ケーキ2種とアーモンド風のアイス、そしてチョコレートで書かれたメッセージと、黒猫の足あとが。ロウソクもつけていただきました。
店内にいらっしゃった他のお客様からも拍手をいただき、恥ずかしかったですが、とても幸せでした。
デザートもまた絶品でした。
運ばれてきたカフェラテには、猫がカフェラテ・アートで描かれていて、これがまた本当にかわいい。
最後にお土産で白トリュフを頂きました。
お店の方は、一品一品とても丁寧にお料理の説明をして下さるし、帰りもお店の外まで出てきてお見送りして下さいました。また、コース料理はかなり量があるので、「量を少し減らしましょうか」と気遣って下さいます。
場所は六本木ヒルズのすぐ裏。立地とお値段とお味を考えると、知っているとかなり使えるお店だと思います。
店内は20席ほどのこじんまりとしたお店だけど、店内はいっぱいでした。女性のお客さんが多かったです。
ちなみに、隣の席に座ってられた方は娘さんとお母さんで、二人とも11月がお誕生日で食べに来られたそう。
大切な人の記念日に訪れたくなる素敵なお店です。
このお店を選んで下さったお姉さんのおかげで、とても幸せな誕生日の思い出になりました。
オススメです。
(豆知識)
トスカーナ料理と言われても私は何が特徴なのかよくわからないので、調べてみました。
・メディチ家を中心に花咲いた貴族の食文化と貧しい農民の食生活が融合した料理。
・素材のおいしさを味わう素朴な料理。塩・コショウとオリーブオイルが味付けの基本。トスカーナは収穫されるオリーブの品質が平均して高い。素材の良さが命。
・塩気がなく、ハードで噛み応えのあるトスカーナパンが名脇役。しっかりとした味のトスカーナ料理を引き立てる。
・メインはお肉料理。イノシシやウサギのお肉もよく食べられる。
・豆料理が豊富。
他にも特徴はいろいろあるのでしょうけど、なんとなくイメージは掴めたように思います。
外国の料理を食べるにしても、もっと細かく地方の郷土料理を知って味わうことはとても趣きがあるし、その地方の文化なども知るとまるで海外旅行したかのような気分になれますね。
2009/11/10
NHK プロフェッショナル 仕事の流儀「小売り再建」
本日放送されたのは、これまでにイトーヨーカ堂、良品計画、ファーストリテイリングで経営を立て直し、現在はスーパー、成城石井の社長を務める小売り経営のプロ、大久保恒夫氏。
社長であるが、タクシーは極力使わず、社長室も持たず、営業チームの一角にデスクを置く。
そして、週の半分は店舗へ足を運び、品揃えや接客など、店の状態を見る。
しかし、その場で直接現場スタッフには指示を出さず、組織のルートを用いて指示を出す。
例えば、大久保氏は「売上で人事評価はしない」。
何故ならば、小売店は「お客様に喜んでもらえる店作り」が何よりも大切だと考えるからだ。
その時に買ってもらえなくても、「いいお店だな」と思ってもらえることで、再び足を運んでもらえる。
よって、店の品揃えが充実していることは不可欠だ。
在庫リスクを恐れて品切れが発生してしまっては、魅力ある店作りはできない。
「意識を変えろ」というのは、どの小売業でもよく言われることだが、本部からの指示で現場スタッフの意識が自然と変わることは、ほとんど期待できない。
そこで彼は、在庫切れが頻発している店舗に対しては「損失を出していい」と具体的に指示を出す。
これまでに大久保氏が他の企業でも行ってきたことは、
・エリアマネージャーを配置し、店舗と本部の意思疎通を図る
・本部のみではなく、各店舗に権限を与え、発注や商品展開を任せる
といったことだ。
本部から機械的に指示を出し、命令するのではなく、
あくまでも「現場が考えて行動すること」が大切だと彼は考える。
店作りのヒントとして
・「優位置」に人気商品を置く
・たくさんの商品の中から「選ぶ」という行為に満足してもらう
・「フェイス」数を増やす(売れ筋、オススメ商品)
・在庫をたくさん持つ
といったことが挙げられていた。
いい店は「店のスタッフが自由にアイディアを出し合う」雰囲気がある。
これまでに経営コンサルタントを行ってきた大久保氏は、それまでのファーストリテイリングの店舗を見学して「効率最優先のやり方が足かせになっている」と感じたそうだ。
大久保氏は、大学卒業後、イトーヨーカ堂に就職。
経営を学びながら、仕事中は時間があれば店舗を視察していたそうだ。
小売店がいい方向へ変わっていくときは「働いている人の顔つきが活き活きしてくる、明るくなる」という変化があるそうで、その発見がたまらないそう。
また、店長とスタッフの意思疎通が図れていることも重要だ。
今回は成城石井の北千住の店舗スタッフが変わっていく様子をレポートしていた。
大久保は「変えるのではなく、変わるのを待つ」。
北千住店の店長にヒントになりそうな店舗を視察に行くように伝える。
店長は、視察先の店で「店長が自らの思いをスタッフに朝礼で伝え、目標を共有し、気持ちを一つにすること」の重要性を肌で感じた。
口下手だった北千住店の店長は自分の店に戻り、スタッフと話し合いを行い、自らの思いを率直にスタッフに伝えた。すると、スタッフの側から意見が出てきて、スタッフ全体の意識が変わっていった。
今回の放送を見て、重要だと思ったことは
「仕事を楽しむこと」「パートやアルバイトも含め、スタッフの気持ちが一つになること」「一人ひとりが自ら考え、アイディアを実行できる組織の仕組み、環境」。
数字だけ見ていても変わらない。
現場主義を貫いていきたい。
NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 「第129回 大久保恒夫」
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/091110/index.html
社長であるが、タクシーは極力使わず、社長室も持たず、営業チームの一角にデスクを置く。
そして、週の半分は店舗へ足を運び、品揃えや接客など、店の状態を見る。
しかし、その場で直接現場スタッフには指示を出さず、組織のルートを用いて指示を出す。
例えば、大久保氏は「売上で人事評価はしない」。
何故ならば、小売店は「お客様に喜んでもらえる店作り」が何よりも大切だと考えるからだ。
その時に買ってもらえなくても、「いいお店だな」と思ってもらえることで、再び足を運んでもらえる。
よって、店の品揃えが充実していることは不可欠だ。
在庫リスクを恐れて品切れが発生してしまっては、魅力ある店作りはできない。
「意識を変えろ」というのは、どの小売業でもよく言われることだが、本部からの指示で現場スタッフの意識が自然と変わることは、ほとんど期待できない。
そこで彼は、在庫切れが頻発している店舗に対しては「損失を出していい」と具体的に指示を出す。
これまでに大久保氏が他の企業でも行ってきたことは、
・エリアマネージャーを配置し、店舗と本部の意思疎通を図る
・本部のみではなく、各店舗に権限を与え、発注や商品展開を任せる
といったことだ。
本部から機械的に指示を出し、命令するのではなく、
あくまでも「現場が考えて行動すること」が大切だと彼は考える。
店作りのヒントとして
・「優位置」に人気商品を置く
・たくさんの商品の中から「選ぶ」という行為に満足してもらう
・「フェイス」数を増やす(売れ筋、オススメ商品)
・在庫をたくさん持つ
といったことが挙げられていた。
いい店は「店のスタッフが自由にアイディアを出し合う」雰囲気がある。
これまでに経営コンサルタントを行ってきた大久保氏は、それまでのファーストリテイリングの店舗を見学して「効率最優先のやり方が足かせになっている」と感じたそうだ。
大久保氏は、大学卒業後、イトーヨーカ堂に就職。
経営を学びながら、仕事中は時間があれば店舗を視察していたそうだ。
小売店がいい方向へ変わっていくときは「働いている人の顔つきが活き活きしてくる、明るくなる」という変化があるそうで、その発見がたまらないそう。
また、店長とスタッフの意思疎通が図れていることも重要だ。
今回は成城石井の北千住の店舗スタッフが変わっていく様子をレポートしていた。
大久保は「変えるのではなく、変わるのを待つ」。
北千住店の店長にヒントになりそうな店舗を視察に行くように伝える。
店長は、視察先の店で「店長が自らの思いをスタッフに朝礼で伝え、目標を共有し、気持ちを一つにすること」の重要性を肌で感じた。
口下手だった北千住店の店長は自分の店に戻り、スタッフと話し合いを行い、自らの思いを率直にスタッフに伝えた。すると、スタッフの側から意見が出てきて、スタッフ全体の意識が変わっていった。
今回の放送を見て、重要だと思ったことは
「仕事を楽しむこと」「パートやアルバイトも含め、スタッフの気持ちが一つになること」「一人ひとりが自ら考え、アイディアを実行できる組織の仕組み、環境」。
数字だけ見ていても変わらない。
現場主義を貫いていきたい。
NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 「第129回 大久保恒夫」
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/091110/index.html
2009/11/08
男と女
「ダバダバダ~」
誰もが聴いたことのある曲。
映画のテーマ曲の中でも最も有名な曲の一つ。
フランシス・レイが担当する曲に乗せて、フランスを舞台に男と女の出会いは始まる。
映画の最初の10分を観て、名作と感じさせる映像のカット、テンポ、流れ。
映像は低予算だったため、屋外映像はカラー、室内はモノクロで撮られているが、そこにこの映画独特の空気が生まれている。
主演女優はアヌーク・エーメ。
既にスターだった彼女は、主演男優のジャン・ルイ・トランティニヤンから監督の映画の企画を聞いて、
直ぐに撮りたいと思ったそうだ。
子どもを持つ美しい女性アンナは、愛が溢れかえる結婚生活を送っていた。
スタントマンだった夫は、愛を語り、歌い、アンナは幸せで満たされていた。
しかし、スタントの最中に事故にあい、死んでしまう。
一方、同じく息子を持つレーサーの男、ジャンはレースで事故を起こし、重態になった過去を持つ。
その際に妻は精神に異常をきたし、自殺してしまった。
そんな二人の大人の男女が、子どもを通わせている寄宿舎で出会う。
悲惨な過去を持つ男女の物語だが、この映画は隅々まで愛が充満している。
アンナは映画のスタッフとして立派な職業を持ち、ジャンもレーサーとして出場したモンテカルロのレースで見事な成績を収める。
徐々に距離を近づけていく二人。
過去と現在。
経験のある大人だからこそ味わえる男女の物語。
DVDの特別版には、監督のクロード・ルルーシュのドキュメンタリーが収められており、
これは映画ファン必見。
ルルーシュ監督の映画に対する情熱が、映画史に残る傑作を生み出した。
小粋なロマンティック・ラブストーリー。
幸せな気分になりたい人に。
<1966年 フランス>


誰もが聴いたことのある曲。
映画のテーマ曲の中でも最も有名な曲の一つ。
フランシス・レイが担当する曲に乗せて、フランスを舞台に男と女の出会いは始まる。
映画の最初の10分を観て、名作と感じさせる映像のカット、テンポ、流れ。
映像は低予算だったため、屋外映像はカラー、室内はモノクロで撮られているが、そこにこの映画独特の空気が生まれている。
主演女優はアヌーク・エーメ。
既にスターだった彼女は、主演男優のジャン・ルイ・トランティニヤンから監督の映画の企画を聞いて、
直ぐに撮りたいと思ったそうだ。
子どもを持つ美しい女性アンナは、愛が溢れかえる結婚生活を送っていた。
スタントマンだった夫は、愛を語り、歌い、アンナは幸せで満たされていた。
しかし、スタントの最中に事故にあい、死んでしまう。
一方、同じく息子を持つレーサーの男、ジャンはレースで事故を起こし、重態になった過去を持つ。
その際に妻は精神に異常をきたし、自殺してしまった。
そんな二人の大人の男女が、子どもを通わせている寄宿舎で出会う。
悲惨な過去を持つ男女の物語だが、この映画は隅々まで愛が充満している。
アンナは映画のスタッフとして立派な職業を持ち、ジャンもレーサーとして出場したモンテカルロのレースで見事な成績を収める。
徐々に距離を近づけていく二人。
過去と現在。
経験のある大人だからこそ味わえる男女の物語。
DVDの特別版には、監督のクロード・ルルーシュのドキュメンタリーが収められており、
これは映画ファン必見。
ルルーシュ監督の映画に対する情熱が、映画史に残る傑作を生み出した。
小粋なロマンティック・ラブストーリー。
幸せな気分になりたい人に。
<1966年 フランス>
2009/10/30
iLL 「Force」Live @UNIT(代官山) 2009/10/30
iLLことナカコーの4枚目アルバム「Force」のライヴツアー。
iLLのライブを観るのは、iLLでデビューした当初に渋谷で行われたイベント以来。
ステージ中央には、今回のアルバムジャケットに用いられているピラミッド型の三角形をモチーフにした鉄柱のオブジェが設置されていた。
ステージに登場したiLLは「この鉄柱が光るので、気持ち悪くなる人絶対いると思います。」といったMCをして、スーパーカー時代では考えられないほど、ナチュラルに話をして会場を和んだ雰囲気にした。
「Force」のアルバムのオープニングナンバー『Tight』で幕開け。
次のナンバー『Hello』(スーパーカー時代にも同じ『Hello』という曲がある)は、今回のアルバムの特徴と言える「ギターロック回帰」が最もストレートに表れた曲。
スペーシーなサウンドに、儚げなナカコーのヴォーカル。
ナカコーの変わらない部分を感じさせてくれる。
こういう曲が再びiLLとして聴けるのは非常に嬉しい。
前半のハイライトは、前作「Dead Wonderland」からの『Call My Name』、そして非常にポップなシングルとなった『Kiss』、久々にマリンと組んだシングル『Deadly Lovely』の流れ。
シンプルなバイオリンの響きが美しい『Call My Name』で会場の空気を静寂に包み、甘美な『Kiss』へと。観客も待ってましたとばかりに一気に会場のボルテージは上がる。
花びらの雌しべと雄しべがアップで映される宇川氏作成の『Kiss』のPVがさらに甘くする。
そして、フロア仕様にアレンジされた『Deadly Lovely』がさらに観客を躍らせてくれた。
中盤は『R.O.C.K』や『Vicious』『B-Song』など、ハードなナンバーを演奏。
ここで感じられたのは、スーパーカーではできなかったROCK。
サポートメンバーの繰り出す強靭なサウンドがグルーヴを生み出す。
ナカコーがiLLでやりたかったバンドサウンドは、こういったことなのだと改めて認識した。
今回の隠しトラックである『Piano』と共に流された映像には、このシンプルなピアノとナカコーの歌う歌詞が印象的な楽曲の美しさが氷や雪の映像で見事に表現されていた。
ピアノの音色は、ナカコーのライブで非常に新鮮に響いた。
また、『Come With U』では「死」と「生」をイメージさせるような映像がバックに映し出されていた。
インタビューでもナカコーは度々「死を感じさせるものに昔から自然と惹かれる」と答えているが、確かに「iLL」や「Deadly Lovely」など、「死」を連想させる名前が多い。
ラストに差し掛かるあたりから、スーパーカー時代のライブのラストを「Karma」の延々と続く演奏で締めくくったように、一体となったバンドアンサンブルが強度を増し、カオスを生み出す。
中央に置かれた鉄柱のライトが激しく点滅し、トランス状態に引き込む。
本編を締めくくった後、アンコールで再び登場。
アンコールラストは『Guitar Wolf Syndrome』で観客を心地よい揺らぎへと導いた。
恐らく、会場に駆けつけた観客の多くはスーパーカー時代からのファンが大半だと思われるが、
ナカコーを長年見てきたファンも十分に満足できる内容だったと思う。
ギターを持ちバンド形態でロックに正面から取り組んだ今作。
ナカコーの中で、バンドサウンドは一つの区切りを迎えたのではないかと、
今回のライブを観ていて思った。
次回のアルバム、そしてライブではまたどんな新しい要素を取り入れて、私たちに驚きと興奮をもたらしてくれるのか。
ナカコーはそういうアーティストだ。
iLLのライブを観るのは、iLLでデビューした当初に渋谷で行われたイベント以来。
ステージ中央には、今回のアルバムジャケットに用いられているピラミッド型の三角形をモチーフにした鉄柱のオブジェが設置されていた。
ステージに登場したiLLは「この鉄柱が光るので、気持ち悪くなる人絶対いると思います。」といったMCをして、スーパーカー時代では考えられないほど、ナチュラルに話をして会場を和んだ雰囲気にした。
「Force」のアルバムのオープニングナンバー『Tight』で幕開け。
次のナンバー『Hello』(スーパーカー時代にも同じ『Hello』という曲がある)は、今回のアルバムの特徴と言える「ギターロック回帰」が最もストレートに表れた曲。
スペーシーなサウンドに、儚げなナカコーのヴォーカル。
ナカコーの変わらない部分を感じさせてくれる。
こういう曲が再びiLLとして聴けるのは非常に嬉しい。
前半のハイライトは、前作「Dead Wonderland」からの『Call My Name』、そして非常にポップなシングルとなった『Kiss』、久々にマリンと組んだシングル『Deadly Lovely』の流れ。
シンプルなバイオリンの響きが美しい『Call My Name』で会場の空気を静寂に包み、甘美な『Kiss』へと。観客も待ってましたとばかりに一気に会場のボルテージは上がる。
花びらの雌しべと雄しべがアップで映される宇川氏作成の『Kiss』のPVがさらに甘くする。
そして、フロア仕様にアレンジされた『Deadly Lovely』がさらに観客を躍らせてくれた。
中盤は『R.O.C.K』や『Vicious』『B-Song』など、ハードなナンバーを演奏。
ここで感じられたのは、スーパーカーではできなかったROCK。
サポートメンバーの繰り出す強靭なサウンドがグルーヴを生み出す。
ナカコーがiLLでやりたかったバンドサウンドは、こういったことなのだと改めて認識した。
今回の隠しトラックである『Piano』と共に流された映像には、このシンプルなピアノとナカコーの歌う歌詞が印象的な楽曲の美しさが氷や雪の映像で見事に表現されていた。
ピアノの音色は、ナカコーのライブで非常に新鮮に響いた。
また、『Come With U』では「死」と「生」をイメージさせるような映像がバックに映し出されていた。
インタビューでもナカコーは度々「死を感じさせるものに昔から自然と惹かれる」と答えているが、確かに「iLL」や「Deadly Lovely」など、「死」を連想させる名前が多い。
ラストに差し掛かるあたりから、スーパーカー時代のライブのラストを「Karma」の延々と続く演奏で締めくくったように、一体となったバンドアンサンブルが強度を増し、カオスを生み出す。
中央に置かれた鉄柱のライトが激しく点滅し、トランス状態に引き込む。
本編を締めくくった後、アンコールで再び登場。
アンコールラストは『Guitar Wolf Syndrome』で観客を心地よい揺らぎへと導いた。
恐らく、会場に駆けつけた観客の多くはスーパーカー時代からのファンが大半だと思われるが、
ナカコーを長年見てきたファンも十分に満足できる内容だったと思う。
ギターを持ちバンド形態でロックに正面から取り組んだ今作。
ナカコーの中で、バンドサウンドは一つの区切りを迎えたのではないかと、
今回のライブを観ていて思った。
次回のアルバム、そしてライブではまたどんな新しい要素を取り入れて、私たちに驚きと興奮をもたらしてくれるのか。
ナカコーはそういうアーティストだ。
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