Four Tetは、ロンドン出身のエレクトロニカ・アーティスト、Kieran Hebdenのソロ・プロジェクト。
このFour Tetが2012年にリリースした日本独自企画盤『Pink』は、配信でリリースされていたシングル曲に新曲が2曲追加されているのだけれど、これは配信音源を隈なくチェックしてるようなFour Tetのファンだけでなく、より多くの音楽リスナーが彼の音楽を耳にするきっかけになるのではないかと思うと、やはりこれからもCD化して欲しい。
今回は、この『Pink』でますます気になるアーティストとなったFour Tetの過去作を。
98年にOutputレーベルからリリースされたFour Tetのデビュー作『Thirtysixtwentyfive』。現在、Soundcloudにアップされてるこの36分25秒のシングルは、97年の秋にレコーディングされたので、20歳の頃の作品となる。
はっきり言って、ほとんど今のFour Tetと変わらぬクオリティの高さ。「鬼才」と呼ぶにふさわしい。
CDとvinylは廃盤。レーベルのOutput Recordingsは閉鎖されてるから、権利関係で難しそうな気はするけれど、国内盤で再発されてもいいのでは?と思う。
13分30秒を超えた辺りからは、Four Tetのトレードマークとも言える緻密でスリリングなサウンドが聴ける。
Hip Hop、JAZZ、エレクトロニカといった要素をサンプリングした楽曲は、DJ Shadowにも通じる。ちなみに、DJ Shadowのデビューアルバム『Endtroducing.....』がリリースされたのは1996年。『Thirtysixtwentyfive』は翌97年の秋にレコーディングされている。
Four Tet好きなら聴き逃してはいけない重要作。
ちなみに、NMEの1998年のSingle Of The Yearでは38位にランキングされています。
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