2010/03/07

trashcan sinatras SPECIAL ACOUSTIC SHOW @CLUB QUATTRO 2010/3/3

グラスゴーのネオアコバンド、Trashcan Sinatrasのアコースティック・ライブに行ってきました。

昨年のFUJI ROCKでも来日していた彼ら。
今回のツアーは、サニーデイ・サービスとの共演ということもあって、東京は追加公演も決まったものの、2日ともSOLD OUT!
私は気になっていたもののチケットは買ってなかったんですが、前日の大阪公演を観た知り合いの人があまりにライブが良すぎたらしく、「明日のアコースティック・ライブは都合が合えば是非観に行って下さい!」という熱すぎるメールを下さったため、当日急遽行くことに。

このアコースティック・ライブ、贅沢すぎるひとときでした。
というのも、1日と4日の東京公演はチケット完売でどうやらお客さんも満杯だったみたいだけれど、この日は着席式のライブで、ほとんどのお客さんが座ってゆっくり観ることができたのです。
その雰囲気といったら、もう海外のリゾート地でショーを観ているかのような気分。
渋谷にいるなんて思えないほど時間がゆったりと流れていた。

来ているお客さんも本当にトラキャンがずっと好きなんだろうなと思わせるような30~40代ぐらいの人たち。

ヴォーカルのFrank Readerは麦わらっぽいハットを被って登場。
大きなスピーカーの上に座ってアコースティック・ギターを爪弾く姿がまたリラックスムードを醸し出してました。


トラキャンの唄を聴いていると、何気ない日々の生活の中に幸せがあるんだと気付かされる。
都会でストレス感じながら身を削るように働くのではなく、自然に囲まれた場所で生活し、毎日日が暮れるまでちゃんと働いて、仕事の後は家族や仲間とおいしいご飯食べて、(私は飲まないけど)ビール飲んで、いい音楽聴いてゆったりと過ごす。
それが一番幸せなんじゃないかなーと、『Freetime』を聴きながらグラスゴーの人々の暮らしを勝手に空想していた。

この曲聴いていると、涙が滲んできた。

歌詞を意識せず音楽を聴いてそんなことを考えていたけれど、この歌詞をちゃんと見たら素敵すぎる。

「i celebrate the beauty in life - it's my duty in life」
「i'll take these blue skies, however fleeting it might be too late tomorrow」
「i can't stand the waiting -freetime」
「i can't stand to waste it - freetime」
「await simple pleasures my beautiful wife in her beautiful life」
「 to the rhythm of change we'll carry on walking
the hills of glenrosa stand in our future
there's beauty in life
yes there's beauty in life」


PVも爽やかなんで、ぜひ観てみて。

『freetime』(AL「Weightlifting」)



トラキャンと言えばこの曲。
『obscurity knocks』(AL『Cake』)



今回のライブはお客さんからのリクエストも事前に受け付けていたのだけど、ライブ中にも「何かカアリマスカ?」とお客さんに呼びかけ、すかさずお客さんは次々と曲名を叫ぶ。

1曲終わるごとに、心からの拍手が送られる。
普段のライブではここまで1曲1曲に対して心の込もった拍手はなかなかない。

中盤では、Frankが「ソガベ」と客席に呼びかけ、曽我部恵一がステージに登場。
曽我部恵一が作った日本語の歌詞を、二人で一緒に歌う。
この曲は今回のツアー会場限定発売のCD「TOWN FOXES ep」に収録されている曲「TOWN FOXES 」で、邦題は「夢色の街で」と付けられてます。
UKではamazonやiTunesでも買えるみたい。

曽我部恵一の声は相変わらず特別で、素晴らしいデュエットでした。
曽我部本人は1曲のつもりだったようだけれど、Frankの呼びかけでもう1曲二人で歌ってくれた。
歌ったのは『how can i apply…? 』。
この曲が持つ春を感じさせるような優しいメロディに、曽我部の声がとても似合う。
非常に良かった。

名曲です。
『how can i apply…? 』(AL「A Happy Pocket」)





翌日のサニーデイ・サービスとのライブを観ても良かったなと思わせられるほど、うっとりさせられる歌声を聴かせてくれた。


本編終盤の『Weightlifting』、『People』、『The Engine』の流れは、本当に素晴らしかった。
アコースティックの繊細な音だけでここまで感情豊かに抑揚を表現できるものなんだと思った。
アルペジオの表現力の幅の広さ。
ネオアコ初心者の私にとっては新しい発見でした。


見事復活を果たした2006年発表のアルバムの代表曲。
一番聴きたかった曲。
『Weightlifting』



『People』(AL「In The Music」)



全24曲、2時間以上の演奏。
ライブ後にはCDやグッズ購入者対象にサイン会まで行い、ファンにとってはこれ以上望むものはないほどサービス精神たっぷりのライブでした。


『i wish you’d met her』




『wild mountainside』





『hayfever』(AL『I've Seen Everything』)




『got carried away 』





トラキャンの紹介を少し。

トラキャンは1987年にグラスゴー郊外で結成されたインディー・バンド。
1990年に出されたファースト・シングル「Obscurity Knocks」は今でも多くにネオアコファンに愛され続ける名曲。
セカンド・シングルは「Only Tongue Can Tell」。
そして、彼らの代表的作品となるデビュー・アルバム「CAKE」をリリース。
デビューアルバムはスマッシュ・ヒットしたものの、その後は商業的に苦戦し、作品がリリースされなかった時期もあった。
しかし、2006年にリリースしたアルバム「Weightlifting」で見事に復活し、来日公演も果たす。

トラキャンのボーカル、Frank Readerは、Fairground AttractionのボーカリストEddi Readerのお兄さん。


オフィシャルHPではいろんなライブ音源がストリーミングで聴けます。
http://trashcansinatras.com/av/audio-downloads/


今回のツアーのセットリストもオフィシャルHPで公開。
http://trashcansinatras.com/gigs/gigs-2010/

2010/3/3 渋谷CLUB QUATTRO 


1. all the dark horses
2. i wish you’d met her
3. wild mountainside
4. freetime
5. obscurity knocks
6. i see the moon
7. hayfever
8. earlies
9. astronomy
10. in the music
11. to sir, with love
12. got carried away
13. prisons
14. i hung my harp upon the willows
15. should i pray?
16. town foxes
17. how can i apply…?
18. thrupenny tears
19. duty free
20. easy read
21. weightlifting
22. people
23. the engine
24.the therapist

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