2010/11/21

The Collectors @Shibuya CLUB QUATTRO

QUATTROとタワーレコードが共同企画のライブで、The Collectorsを観てきた。
The Collectorsは1986年結成、もうすぐ結成25周年を迎える。
ボーカルの加藤さんは22日で50歳。


1993年にリリースした『世界を止めて』はヒットしたから、The Collectorsのことをよく知らない人も一度は聴いたことがあるのでは。



多くのアーティストからのリスペクトを集めるバンド。


この日はUNISON SQUARE GARDENという若手バンドとの対バン形式だった。


前半は、4月に発売した新譜から『エコロジー』『青春ミラー(キミを想う長い午後)』『今が最高!』などを披露。
どの曲も、25周年を迎えるバンドの新曲とは思えない瑞々しさが溢れてる。



グレーのスーツにピンクのシャツを着たボーカル加藤さんのパフォーマンスは実にかっこいい。
コレクターズのことを知らなくても、いかにUKロックを愛しているバンドかということが伝わってくる。
『問題児』では、サビの部分でキュートな振り付けも見せる。

ポップな『問題児』の次は、サイケデリックさ漂うロックンロール・ナンバー『青春ミラー』。
『キミを振り向かせたくてギターを手に入れた キミを振り向かせたくてたくさんの歌を書いた』
10代の頃の感情が鮮やかに表現された歌詞もさることながら、音も全く錆びない。



これまでそれほど意識してなかったけれど、加藤さんの書く歌詞はもの凄くポジティブ。
新譜からの『今が最高!』には、「今を生きよう」っていうメッセージが込められてる。
『いつの時代でも どこの国にいても いいことばかりはそうそうないハズ そうだろう? そうだろう? 
暗いと不平を言うよりも進んで明かりをつけましょう』


加藤さんは特に今の若い人に向けて歌ってるんだろうな。
今の日本にこそ、この歌は必要。
ストレートに胸に響いてきた。


コレクターズの音楽はかっこいいだけじゃなく、ポップでキュートなところが女性ファンの多さにも表れていると思う。
長年のファンであろうアラフォーな女の人たちが、本当に楽しそうに曲に合わせて身体を揺らしてたのが印象的だった。
どの曲も学生の頃の甘酸っぱい気持ち思い出させてくれる。


この曲も短くてポップで最高。



そして、加藤さんのMCはその辺の芸人より味がある。
この日は対バンのUNISON SQUARE GARDENのファンの若いお客さんをしきりに意識していて、
「約束しよう。年に2回ぐらいはライブに来ることを。そして、その日に起こったことをお母さんとお父さんに報告するんだ」
と呼びかけて、笑わせる。


そんなMCを挟んで、静かに始まった曲が『ライ麦畑の迷路の中で』。
これも新譜からの曲だけれど、コレクターズを代表する屈指の名曲になると思う。
「ニキビの跡はとっくに消えたのに なのに大人になれない ならない
自分をうまく折り曲げて 考えを裏返し みんな生きて行く」
10代の頃に誰もが感じた悩みや不安を、50歳を目前にした大人がここまでまっすぐに表現できることに、ただただ敬服するばかり。


会場全体がこの曲の世界観に引き込まれた。


その後は『未来のカタチ』『Tough』を演奏。
「Tough」の歌詞がこれまた胸に響いてくる。






コレクターズの歌には一貫して「今を楽しんで生きよう」っていうメッセージが溢れてる。
加藤さんのハリのある歌声がそんなメッセージを増幅させる。


3分間ポップのお手本のような曲『NICK!NICK!NICK!』。



本編最後は、3年前にリリースした前アルバムからのロックンロール・ナンバー「東京虫バグズ』。
若い人が聴いても、これはかっこいいでしょう。



アンコールは「ロマンチックな夜にしよう!」と言って『TOO MUCH ROMANTIC!』を



何歳になっても、この人たちは青春してる。
何歳になっても「おじさん」にはならない類いの人はいる。


曲の流れも含めて、素敵なライブだった。


再びコレクターズにはまりそうな予感。


セットリスト


1. エコロジー
2. ミリオン・クロスロード・ロック
3. 問題児
4. 青春ミラー(キミを想う長い午後)
5. 今が最高!
6. 恋はLet's Go
7. ライ麦畑の迷路の中で
8. 未来のカタチ
9. TOUGH
10. NICK!NICK!NICK!
11. 東京虫バグズ
12. TOO MUCH ROMANTIC!(アンコール)




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