2010/04/26

Her Space Holiday @代官山Unit 2010/4/23

お酒ブランド、Hennessyサポートのイベント「Hennessy artistry」が代官山Unitであって、今回はエレクトロニカ・ファンに根強い人気を誇るMarc Bianchiのソロ・プロジェクト、Her Space Holidayが来日とのことで行ってきました。

この日のイベントは、カルチャー系ウェブ・マガジン「Qetic」の1周年記念パーティーでもあり、Qeticでライターをしている知り合いの方から招待頂いたんですけど、ハースペ出るからオールナイトだったけどがんばりました。

マークはナイーブそうな見た目にもよらず、腕にはタトゥーびっしり。さすがハードコア出身。

ベッドルーム・エレクトロニカという印象の強いハースペだけど、ライブではギターをかき鳴らしていて、意外な発見だった。
別プロジェクト、Xoxo, Pandaの作品は聴いてないのだけど、この日のライブはXoxo, Pandaでの活動に沿ったものだったよう。

この日は単独ライブではないからお客さんの反応もそれぞれ。
それが関係あるのかないのかわからなかったけど、最初の方はやや怒りぎみのようにも見えた。
いつもあんな感じなのかな。
とにかく、CDで聴くよりも力強くてエモーショナルで、曲の後半ではギターもヴォーカルも爆発。



代表曲『my girlfriend's boyfriend』のイントロが聴こえてくると、お客さんも興奮。
懐かしくて胸キュン。
何年経ってもいい曲です。




久々にハースペ聴いたけど、温もりのあるヴォーカルとキラキラしたメロディは特別。
最近はxoxo,Pandaで活動しているようだけど、またハースペ名義の作品にも期待したいです。

2010/04/18

Chapterhouse with Ulrich Schnauss JAPAN TOUR 2010/4/6 @恵比寿 LIQUID ROOM

シューゲイザー御三家と言えば、マイブラ、ライド、そしてこのChapterhouse。
初めて『Pearl』を聴いたときの感動は忘れられない。

今回は、その90年代初期のカリスマ・シューゲイザーバンドのChapterhouseの来日公演に、現役シュートロニカ最高峰のUlrich Schnauss、そしてマイブラ好きから高い評価を得るカリフォルニアの新世代シューゲイザー・デュオのFleeting Joysが参加。

19時15分頃に会場に入ると、すでにFleeting Joysの轟音で埋め尽くされていた。


●Fleeting Joys

バックには、緑がかったぼんやりとした映像が流れてた。
ヴォーカルもあくまで音の一部。
ひたすら甘美で幻想的なギターのフィードバック・ノイズ。

CDで聴くより、ライブの方がより音の洪水に浸ることができて良かった。
マイブラを生で観れないシューゲイザー好きにとっては至福の空間でした。

この曲もメロディが切ない
You Are The Darkness


Magnificent Oblivion



演奏曲(覚えている範囲)

Cloudlike Mercury
You Are The Darkness
The Good Kind Of Tomorrow
Go And Come Back

myspace



●Ulrich Shnauss

前半の2曲はKirsty Hawkshawという女性シンガーがヴォーカルに参加。
PortiseheadやMassive Atackといったブリストルに通じる世界観があった。



その後は、Ulrichはソロでラップトップとシンセサイザーを使い、めくるめく音を生み出す。

なんと言っても、背後に流れるヨーロッパ各国の年の映像と音の融合が素晴らしかった。
車を走らせながら録画された街中の映像。
ビジネス街や駅やビルの風景が淡々と流れる。
車は街中から高速道路に乗り、電線、鉄塔、大きな風車といった広大な景色がスクリーンに入ってくる。
Ulrichはドイツのアーティストなのだけれど、工業国ということがこうしたエレクトロニカやテクノが生まれる背景にあるんだろうなと、映像を見ながら思った。

映像に街行く人の姿は映し出されるのだけれど、無機質で温かみは感じられない。

テクノミュージックとドイツついては、ドイツ大使館のホームページで興味深い文章が載せられてます。


映像は段々と郊外へ移動し、さらにはアジアを感じさせる大草原へと移っていく。
終盤の映像は、1stアルバムの、断崖から海を眺めているジャケットを髣髴させるものでした。

サウンドに関しては、前半は3rdアルバムの流れで重厚なエレクトロニカ中心であり、低いビートがズンズン響いてました。
音圧がすごくて、身体中で音を浴びる体験。
圧倒的で、決してCDでは感じられない音だった。

そして、徐々に2ndや1stで聴かせた光を感じさせるエレクトロニカ、シューゲイズサウンドへ。

最後は高速で音が目まぐるしく回転して、息もつかせぬパフォーマンスは圧巻。

流れの構築の仕方などは流石としかいいようがなく、DJをやる人が観たらとても参考になるのではないかと思った。

myspace



●Chapterhouse

メンバーは若かりし日の面影はあるものの、もう恐らく40歳超えていて、いい感じで歳を取ってました。

ツイン・ギター、ツイン・ヴォーカル。
ライブで聴く実際の轟音は、想像以上にギターの音がしっかりとしていて、シューゲイザーというよりも、正統派ギター・バンドという印象だった。

『Falling Down』のギターは、マンチェ好きな人に聴いて欲しい。
儚さよりも力強さの方が全面に出ていて、単純にかっこいい。




『Breather』のイントロが流れると、会場は90年代のインディー・ダンスミュージックの熱気が再現されたかのようだった。




浮遊感がたまらなく気持ち良かった『Treasure』。




意外な発見だったのが、『Come Heaven』はアコギだったということ。
ギターをアコギに変えて、座って演奏してくれた。
これは驚きでした。

そして、『Pearl』。
この曲が聴きたくてこの日足を運んだ私。
イントロだけでもう満たされました。




ライブを観ながら、Chapterhouseはもっとメジャーな存在になっていても決しておかしくないバンドだと思った。
「シューゲイザー」という評価で括られてしまったために、シューゲイザーブームが過ぎ、人々に飽きられてしまったのじゃないかと。
実際に2ndアルバムの『Blood Music』ではシューゲイザーから進化して、マンチェに通じるダンス・サウンドを追求してる。
このアルバムが1stほどキャッチーな楽曲が多くなかったために売れなかった。

本編ラストの曲が2ndからの『Love Forever』だったところに、彼らの姿勢が垣間見えた気がした。
この曲もマンチェっぽいビートがかっこいいです。




この日のライブは、非常にしっかりとした現役さながらの演奏だった。
夏フェスで再来日したら、もっと多くの若い人に聴いてもらえるのにと思う。

myspace

2010/04/09

Ash Instore Live @TOWER RECORDS 渋谷店 2010/4/7

TOWER RECORDS 渋谷店で新作購入者限定のAshのインストアライブがあって観てきました。

Ashはその前日に代官山UNITで一夜限りの来日ライヴを行っていたものの、私はその日はChapterhouseのライヴに行っていたため観れず。

この日はアコースティック・ライヴでした。

私の周りには、「Ashの昔の曲は好きだけど最近の曲は知らない、興味ない」っていう人多い。
私も正直、前作のアルバムは発売したときに聴いたぐらいで、聴き返すこともない。
けど、またここ最近のAshはおもしろいことやってて、2009年10月から2週間ごとに配信と7インチのみでシングルをリリースし続けるというプロジェクトをスタートしたり、USTREAMでニューヨークのスタジオライブの様子を世界中に配信したり。
ブリットポップの頃からいるバンドだけど、時代に呼応してるし、新しい試みに挑戦する姿勢は見ていて感心する。

そんな最近のAshだから、この日も何かあるんじゃないかと期待してました。

19時過ぎにメンバー登場。
この日もサポートでBloc Partyのラッセルが参加。

アコースティック・ライブなので、ティムは座ってギターを弾く。

1曲目は『True Love 1980』。
オリジナルはエレクトロが効いたとってもポップな曲だけど、アコースティックになっても甘酸っぱい。
この曲は今作の中でも、特に初期のAshっぽい名曲だと思う。



『Tracers』『Space Shot』『Arcadia』など、新作からの曲を演奏。



また、ツアーで訪れた日本各地のことを歌った『Kamakura』も披露。

シングルは配信で全部聴いてたわけではなかったから、この日初めて聴く曲もあったのだけど、本当にどの曲もかつてのAshの勢いを感じさせる。
何か重圧から解き放たれたようで、USTREAMのライブ映像でも感じたけど、とても活き活きしてて、やんちゃな少年みたい。

ティムがほんといい顔して歌ってるんです。

なんと、この日はWeezerの『Only In Dreams』のカバーも披露。
これがまた良かった。
特に最後のインスト部分の演奏で弾く力強いエモーショナルなギターにAshらしさを感じた。

そして『A Life Less Ordinary』まで演奏しちゃう気前の良さ。

本編だけでも40分ぐらいやってくれたのに、アンコールにも応えるほどのサービスっぷり。
インストアでこれだけやってくれるバンドはそうそういない。

しかも、アンコールでは『Shining Light』を1曲目に演奏!
この曲をアコースティックで聴けるなんて贅沢すぎる。
「あーAsh、やっぱりめちゃくちゃ好き」って思った。
そして『Goldfingur』、最後は『Burn Baby Burn』で締め括り。
お客さんも「Burn Baby Burn」で合唱。

帰り際、お客さんの「ほんと来て良かった~あんなにやってくれるなんて」と言っている声があちこちから聞こえた。
私も本当に大満足でした。

最近のAshから遠ざかってる人も、かつてのAshが好きなら久々に聴いてみてもいいのでは。